【3分でわかるニッポンの年末年始】師走といえば大掃除! でもどうしてすす払い!?

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冬の宿 嘉例のすゝはき
「冬の宿 嘉例のすゝはき」 歌川豊国(三代)(PD)
出典:https://www.library.metro.tokyo.jp/Portals/0/edo/tokyo_library/modal/index.html?d=94

今年も残りわずかですね。年越しの準備はお済みでしょうか?

12月は「師走」(しわす)と言いますが、その語源には「いつも威張って何もしない先生(師)までも忙しく走り回らなければいけない」「お坊さん(師)が年末にお経をあげるためにたくさんの家を訪問するのが忙しい」「お寺などに参拝する人々を案内する役目の『御師(おし)』が年末の行事に大忙しになる」など諸説あります。いずれにしても、「師走は忙しい」というのは、昔も今も変わりがないようです。

ところで、年末というと、どんなに忙しくても、やらなきゃいけないという気になるのが大掃除。でも、どうして、年末の忙しい時期に大掃除をするのでしょう 実は、これには長い歴史があるんです。年末の大掃除の起源は少なくとも平安時代まで遡ることができます。それが年末の風物詩として、テレビニュースなどでお馴染みの神社仏閣の「煤払い」です。照明や暖房に「火」を使っていた時代には、建物中に「煤(すす)」がたまるので、一年分の「すす」を払ってきれいにする必要がありました。ただ、キレイにするというだけでなく、「一年の間にたまった《厄》を払う」というおまじない的な意味もありました。

江戸時代になると、庶民にも「台所をキレイにしなければ家の《運》が逃げてしまう」と大掃除が浸透していきました。普段は手が回らない隅々まで、きれいに掃除をして、邪気を払い、新しい年を迎えるのです。本来は正月準備を始めるのは、12月13日の「正月事始め」と呼ばれる行事で、大掃除をした後には宴会となり、酒やごちそうが振る舞われたそうです。

「13日!? え!? もう遅いよ!」という方がおられるかもしれませんが、もちろん大丈夫です。近年では神棚や仏壇のみ13日に済ませ、家の掃除は年の瀬に行う習慣となりました。行く年のホコリを落とし、新しい年(年神さま)を迎えるということで、大掃除は正月の飾りを飾るまでに済ませれば良いようです。

まだ、掃除していない方、来る新しい年を気持ちよく迎えるためにも、お掃除を、といいたいところですが、なかなか腰が重いものですよね。そんな時は、まずは小さな整理整頓をしてみるのがよいそうです。「ちょっと整理するつもりが、いつの間にか家中をひっくり返すような大掃除になってた」……なんて経験、ありませんか? 大掃除をすると、家の中だけではなく、掃除をしたことで、自分の心や気持ちもキレイになった気がして、気分もリフレッシュします。こういう気持ちを、昔の人は「厄が落ちる」と言ったのかもしれませんね。

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