【3分でわかるニッポンのお正月】元旦と元日の違いって? よく聞く「年神様」ってどんなお方?

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hatuhinode
歌川広重「江戸名所 洲崎はつ日の出」(PD)
出典:http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/category/exhibition/2014

あけましておめでとうございます。新たな年が始まりましたね、心機一転! 本年が良い年でありますように。

さて1月1日は「元日」(がんじつ)と呼ばれます。でも「元旦」という言葉もありますね。線が一本多いだけですが、実は意味が違うのだそうです。どう違うかをご存知ですか?

元日は一年の最初の日、1月1日のことを言いますが、元旦は「元日の朝」のこと。「旦」は太陽が地平線から昇る様子を意味しています。元日がなぜ大切な祝日なのか、というと、一年の最初という意味のほかに、ある方をお迎えする日である、という意味があります。元日にお迎えする方って、どなたでしょう?。

お正月には玄関に「しめ飾り」や「門松」、お家の中に「鏡餅」を飾りますが、これらも、その方をお迎えするための準備なのです。その方とは、新しいの年の神様、「年神様(としがみさま、歳神様とも書きます)」です。では、年神様ってどのような神様なのでしょうか?

年神様は一年の最初に、初日の出とともに高い山の上から家庭にやってきて、幸せをもたらす神様だといわれています。稲の実りをもたらしてくれる恵みの神様でもあります。そして、昔はこの年神さまをお迎えすることで、元日にみんな一つずつ歳をとったんです。これが昔の年齢の数え方「数え年」ですね。

その年神様に「うちにも来てくださいね」という目印が「門松」。「ここは神聖な場所ですよ」ということを示すものが「しめ飾り」。地域によって様々なバリエーションがあり、基本は橙(だいだい)や海老、扇など縁起物を付けて飾りますが、最近はお洒落なものもありますね。そして、お出でくださる神様への供物が「鏡餅」だと言われています。お正月の間、神様がそこにとどまって、皆さんを守ってくれているのです。丸く重なっているのは「重ね重ね」「円満に過ごせるように」との意味があるそうです。

お正月に神様といえば、初詣ですね。元々はそれぞれの土地の神様、一族の祖にあたる氏神(うじがみ)様や、生まれた時にお宮参りに伺った産土神(うぶすながみ)様などに新年のご挨拶に伺うことでしたが、近代に入ると、鉄道網の発達と、氏神様、産土神様という考え方が希薄になったこともあり、電車や車で遠隔地の有名な神社仏閣に伺うということも多くなりました。もし、氏神様や産土神様がわからないという方は、調べてみてもよいかもしれません。もしわかったとしたら、たとえ遠くて初詣に参れなくても、力強い味方を得た気持ちになれるかもしれませんよ。

日頃、多くの日本人は神社や日本の神様のことについて意識したり、考えたりすることはあまりないかもしれませんが、お正月はそれを改めて意識させてくれる機会となっていると思います。ここで紹介したお正月や神様に関する風習や言い伝えには、いろいろな説があり、また一つに絞りきれないこともあります。興味を持った方は、詳しく調べてみてはいかがでしょうか。

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