【3分でわかるニッポンのお正月】お正月はいつまで? 春の七草、全部言えるかな?

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安達吟光「ふるねこのえんくわい」
安達吟光「ふるねこのえんくわい」(PD)
出典:http://www.mfa.org/collections/object/the-cats-banquet-furuneko-no-enkai-from-the-album-tawamure-e-playful-pictures-539616

お正月三が日はいかがでしたか? 今日から出勤、という方もいらっしゃるかと思いますが、楽しくお過ごしになりましたでしょうか。寝正月で過ごされた方、初売りセールでお値打ち品をゲットされた方、親戚で集まっておせち料理やお雑煮に舌鼓を打った方。それぞれのお正月を満喫されたことと思います。でも、そもそも「正月」って、いつまでなんでしょうか?

いわゆる「お正月」、門松などを飾って年神様をお迎えしている期間を「松の内」といいます。この松の内は地域によって違い、関東では「松七日」といって、7日までを松の内としますが、全国的には小正月(15日)までの地域が多いようです。ほかにも20日までを「骨正月」とする地域もあります。そもそも「正月」とは1月全体のことを言っていたそうです。「え? なら、よし! まだ食って飲んでゆっくりできるぞ!」と、もう少しのんびりしたいところですが、世間も胃袋もなかなか許してくれません。そこで、お正月のご馳走で疲れた胃を、少し休めてみてはいかがでしょうか。

日本の新春の風物詩の一つとなった1月7日の「七草粥」。その起源は中国の唐時代に遡ります。中国では1月7日は「人日(じんじつ)」という節句で、その日に無病息災を願って7種類の野菜を食べたそうです。そして、平安時代、雪の間から芽を出した若菜を摘む「若葉摘み」という日本古来の風習と、中国から伝わってきた「人日」の風習が混ざり合い、江戸時代に幕府の公式行事となったことで、「1月7日に七草粥を食べる」風習が定着した、と言われています。

七草粥に入れる七草ですが、みなさんは、春の七草を全部言えるでしょうか? これには簡単な覚え方があります。「せり なずな、おぎょう はこべら ほとけのざ、すずな すずしろ これぞ七草」と、5・7・5のリズムで覚えてしまえば簡単です。これらは古くから野菜や薬草としても親しまれてきた植物ばかり。たとえば、せり(芹)には解熱、整腸、食欲増進などの効能が、なずな(薺、ぺんぺん草のこと)には利尿、解毒、胃腸障害、むくみなどに効果があるとされています。おぎょう(御形、ごぎょうとも)には喉の痛み、はこべら(繁縷)には消化器系に、ほとけのざ(仏の座)には食欲増進、すずな(鈴菜、蕪のこと)は消化促進、しもやけ、すずしろ(蘿蔔、大根のこと)には風邪予防などの効果があるとされています。

お正月のおせち料理は、冬場に野菜が少なかった時代から続くご馳走ですので、どうしても栄養に偏りが出てしまいます。そんな時、若葉の緑が目にやさしく、疲れた胃にやさしく染み渡る七草粥は、栄養を補うのにもってこいです。七草粥を食べることは、晴れやかなお正月のモードから、ハードな日常のモードへ胃と心を切り替えるセレモニーでもあったのです。

みなさんも今年は「七草粥」を食べて、正月スイッチを切り替えてみてはいかがでしょうか。

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