【3分でわかるニッポンの伝統工芸】鳥取:弓浜絣

このエントリーをはてなブックマークに追加
弓浜絣
出典:http://kougeihin.jp/item/0121/

(かすり)と聞くと、ご年配の方は懐かしい響きを覚えるかもしれません。砂丘の美しい鳥取の弓ヶ浜に歴史あるがあるのをご存知でしょうか?

とは、前もって染め分けた糸(絣糸)を用いて、美しい模様をなすように織り上げる伝統的な織物のことです。経糸(たていと)に絣糸に用いるものを経絣(たてがすり)、緯糸(よこいと)を絣糸にしてを織るものを緯絣(よこがすり)、両方を絣糸にして織るものを経緯絣(たてよこがすり)といいます。

日本には、インドから東南アジア、そして琉球(沖縄)を経由して伝来しました。明治時代から戦後しばらくの、世間に洋服が普及するまで庶民に用いられ、戦時中にはモンペに仕立てられていました。深い藍色に、白い絵模様が鮮やかに映える鳥取県の伝統工芸「弓浜絣」(ゆみはまがすり)が生まれたのは、産地の弓ヶ浜半島の地形に関係があります。なんと、弓ヶ浜半島はもともと「島」だったそうです。時期は定かでありませんが、陸と島の間に土砂が堆積し、平安時代には半島となっていたそうです。江戸時代、鳥取藩は、 その土地で農業を行うために用水路を作り、稲作だけでなく木綿(もめん)の生産を推奨したのです。

地元の人々は、その木綿を(あい)で染めて「浜の目紬」と呼ばれる絵絣を自家用に作っていましたが、その出来栄えは多くの人に知られるようになり、江戸時代の末から明治ごろには特産品となり、多くの織元が生まれました。洋装が定着した戦後には需要の減少や後継者不足で存続が難しいといわれた時期もありましたが、伝統を残そうと努力した職人たちによって弓ヶ浜絣の歴史は立ち消えることなく紡がれることとなりました。1975年には伝統的工芸品に指定されています。

伝統を受け継ぎながらも、暖簾や巾着など、現代の生活にもマッチしたノスタルジーを感じさせる製品も作られています。あなたもその素朴でぬくもりを感じる弓ヶ浜絣に触れてみてはいかがですか?

「ウルトラJ」では、ニッポンのさまざまな伝統工芸品を応援しています!

■もっと詳しく「弓浜絣」を知りたい方はこちら

■ニッポン全国の伝統工芸品まとめはこちら

■「ウルトラJ」での商品化企画はこちらより

rd400_ec_banner02

前の記事へ

かつての日本一大きな鳥居の先にある新たな日本一とは? 新潟の「イチバン」なスポット3選

かつての日本一大きな鳥居の先にある新たな日本一とは? 新潟の「イチバン」なスポット3選

次の記事へ

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】東京:江戸硝子

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】東京:江戸硝子

関連記事RELATED ARTICLE

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】京都:京石工芸品

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】新潟:越後与板打刃物

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】秋田:大館曲げわっぱ

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】京都:京黒紋付染

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】京都:西陣織

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】京都:京表具

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】東京:江戸切子

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】広島:熊野筆

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】兵庫:播州そろばん

キーワードKEY WORD