【3分でわかるニッポンの伝統工芸】島根:出雲石燈ろう

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出雲石燈籠
出典:http://kougeihin.jp/item/1104/

神々が集う神話と伝説の地、島根県・出雲(いずも)。そんな出雲の地で、古くからの伝統を現代に伝える「石燈ろう」(いしとうろう)が作られているのをご存知ですか?

「出雲」という地名は「雲が湧き出る」という説のほか、日本神話の女神「イザナミ」に敬意を表す言葉である「稜威母」(イズモ)からという説など諸説があります。出雲大社に祀られている出雲の神々は日本神話の中でも大きな存在感を示していますが、歴史的にも弥生時代からすでに大規模な集落があった、とても長い歴史を誇る土地です。

その出雲で作られる「石燈ろう」。灯籠とは火を灯すために置かれる器具のことで、飛鳥時代、仏教とともに伝来したと言われていますが、「籠(かご)」の字が表すように、木や紙で作られた室内用のものでした。その後、奈良時代に寺社の境内に置かれる石の灯籠が普及しました。出雲では奈良時代から平安時代に作られ始め、江戸時代に入ると、特産品として盛んに作られるようになりました。

「出雲石燈ろう」は地元で採れる「来待石」(きまちいし)と呼ばれる石で作られています。来待石は火山灰でできた良質な砂岩で、松江藩主・松平直政にその品質が認められ、藩外へ持ち出すことのできない「御止石」(おとめいし)として保護されました。その材質は、風化しにくい一方、苔が付きやすく古色帯びることで景色によく馴染み、日本の庭園の美を追求するには欠かせない美術的価値の高い逸品として、明治以降は全国的に認められるようになりました。昭和51年には石工品としては初の「伝統的工芸品」の指定を受けています。

現在も伝統の技術を受け継ぎながらも、新しい加工彫刻技術を取り入れ、風化することのない石の芸術品が職人の手により製作されています。近年では、寺社の境内の石燈ろうだけでなく、伝統の技術を応用して、一般家庭の庭先や室内にマッチする石燈ろうや、ストーンライト等も作られていますので、長い歴史に裏打ちされた和の美しさ、その佇まいの美を感じてみてはいかがでしょうか?

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