【3分でわかるニッポンの伝統工芸】東京:江戸べっ甲

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江戸鼈甲
出典:http://kougeihin.jp/item/140610/

鼈甲(べっこう)の材料は、タイマイというウミガメの一種です。では、なぜ「亀甲」ではなく「鼈甲」なのでしょうか?

「鼈」はスッポンを表す字なのですが、名前が「鼈甲」になった理由については諸説あります。亀を使うことを禁止された時代に、スッポンだと言い逃れするため、スッポンと亀が混同された、外来語に日本独自で漢字を当てた――などです。

鼈甲細工は古代から存在していますが、「江戸鼈甲」が作られるようになったのは江戸時代に入ってからです。理由はなんであれ、このころにはすでに「鼈甲」という呼び方が定着していたのですね。

「江戸鼈甲」の特徴は、独自にあみだした張り合わせ技術で作られていることです。湿度、温度、圧力によって出来が変わるため、熟練した職人の技能が問われるのだそうです。かつては和装小物が中心でしたが、現在はアクセサリーや眼鏡フレームなども作られています。

近年ではタイマイの絶滅が危惧されているため、「江戸鼈甲」の素材確保は見通しが明るいとはいい切れません。しかし、日本を含む世界各地でタイマイの人工繁殖・放流の実行、養殖の研究などが行われており、その成果に期待が高まっています。

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