【3分でわかるニッポンの伝統工芸】富山:高岡漆器

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高岡漆器
出典:http://kougeihin.jp/item/0512/

「ハンサムな大仏」として知られる高岡大仏。そのお膝元、富山県高岡市に、美しい漆器作りの伝統があることをご存知でしょうか?

奈良、鎌倉と並び、日本三大大仏の一つと称される高岡大仏で知られる高岡市は富山県北西部にあります。かの女流歌人・与謝野晶子が、この地を訪れた際、「ハンサムな大仏様ね」と評したという高岡大仏は伝統工芸「高岡銅器」の技術の結晶と言われていますが、もう一つ、高岡が誇る伝統的工芸品があります。それが「高岡漆器」です。

江戸時代初期、加賀藩主・前田利長高岡城を築城した際、武具や箪笥、身の回りの生活用品をその地の職人に作らせたのが、高岡漆器の始まりと言われています。その後、高岡城はわずか5年で廃城になり、城下町・高岡は商工業の街と変貌を遂げました。漆器作り技術がさらに進歩したのが、江戸中期のこと。京都で活躍していた名工・辻丹甫(つじ・たんぽ)が郷里高岡に帰郷、その手で中国から伝わった朱や黒の漆を重ね塗りして彫刻を施す堆朱(ついしゅ)・堆黒(ついこく)」や「彫刻塗」の技法を伝えました。

その技は高岡の職人に広まり「高岡漆器」として、人々に愛されるようになりました。高岡漆器の特徴には「青貝塗」と呼ばれる螺鈿(らでん)の装飾、砥粉や染め粉を漆に混ぜた「錆漆」(さびうるし)を使って描かれる「錆絵」(さびえ)、漆芸家・初代石井勇助が中国の明時代の漆器を研究して生み出した「勇助塗」などがあります。

美しく繊細な工芸品として発展してきた高岡漆器は、昭和に入ると全国的にも知れ渡り、昭和50年には国の「伝統的工芸品」と指定されました。現在では海外にも輸出されています。

「おもてなし」の場面に華を添える美しいお盆茶托などが、今日でも伝統の技を継ぐ職人の手によって作られています。華やかでありながら、落ち着いた意匠は、現代人の生活に違和感なく溶け込み、なんとスマホケースなども作られています。伝統に彩られた逸品を、あなたもお手元に一ついかがでしょうか?

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