【3分でわかるニッポンの伝統工芸】北海道:二風谷 イタ(アイヌ伝統の木彫盆)

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出典:http://nibutani.jp/tradition/

みなさんはアイヌ文化といえば、何を思い浮かべますか?

現在、大ヒット中の漫画「ゴールデンカムイ」(野田サトル/週刊ヤングジャンプ連載中)は明治時代の北海道を舞台にした大冒険活劇。その中で紹介されている先住民族アイヌの伝統文化(中でも食文化)が話題を集めています。これまで、漫画やゲームでアイヌのキャラクターが登場する場合は、誤解に基づいた間違った紹介をされることが少なくありませんでしたが、「ゴールデンカムイ」では、アイヌ文化の内容についてきちんとした考証がなされているため、アイヌ文化に詳しい人や、アイヌの方にも愛読者が多いのだとか。

この作品をきっかけにアイヌの食文化だけでなく、それ以外のアイヌ文化に興味を持った人も多いのではないでしょうか。

 

今回、ご紹介する「二風谷 イタ」はアイヌ民族特有の文様を刻みこんだ木彫のお盆のこと。2013年に経済産業省が認定する「伝統的工芸品」に、北海道で初めて指定された2点のうち1点。日高地方の沙流川(さるがわ)流域に古くから伝わる伝統工芸です。(もう1点の「アットゥシ」もまたの機会にご紹介します)。

木彫は、昔からアイヌの男性が伝承してきた技術で、今回紹介するイタ(お盆)だけでなく、マキリ(小刀)やエム(大刀)、イクパスイ(捧酒箸、神さまにお酒を捧げるための道具)など、いろいろなものに緻密な彫刻を施してきました。特徴的な模様を構成するアイヌ文様には、「モレウノカ」(うずまきの形)、「アイウノカ」(棘の形)、「シノカ」(目の形)、「コイノカ」(波の形)、「ラノカ」(ウロコの形)といったデザインモチーフがあり、これらを組み合わせて、魅力的なデザインが形作られています。

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出典: http://www.town.biratori.hokkaido.jp/biratori/nibutani/collection/

アイヌの伝統工芸をお求めになるには、やはり北海道・二風谷に足を運んでみられることをおすすめします。

日高地方を南北に縦断する国道237号線を北上すると、道の左右に民芸品のお店が目立つ地域があります。この平取(びらとり)町の二風谷(にぶたに)地区は、古くからアイヌ民族が居住した地域て、現在でも住民の約半数はアイヌ民族だといわている地域。アイヌの方が運営している民宿や、ライダーハウスなどの宿泊施設もあり、多くの旅人に愛されています。この地に滞在してみると耳に入ってくるのが、地元の人の会話の中にまじるアイヌ語。アイヌ文化が現代に息づいているのだということを実感する瞬間です。

古くからのアイヌ文化を伝統に受け継ぎ、さらに現代的生活の中で発展を続けている、現代アイヌによるアイヌ工芸。それらを誕生する現場を見たり、買ったりすることはもちろん、「ゴールデンカムイ」に登場したようなアイヌ料理を食べられる施設などもありますので、アイヌ文化の地、二風谷を体験してみてはいかがでしょうか。

二風谷アイヌ匠の道 http://nibutani.jp/

 

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