【3分でわかるニッポンの伝統工芸】岩手:南部鉄器

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出典:http://kougeihin.jp/item/0701/

岩手県を代表する伝統工芸品の「南部鉄器」。
このルーツが、じつは2つあることをご存じでしょうか?

1つは奥州(現在の東北地方)の名門、南部氏を起源とするもので、17世紀中頃に京都から釜師を招いて茶釜を作らせたのが始まりと言われています。
この地で良質な鉄が採れたこともあり、南部藩の特産品として茶釜や鉄瓶作りが奨励されました。
「南部」藩で作られた「鉄器」だから、「南部鉄器」というわけですね。

もう1つは「独眼竜政宗」で有名な伊達藩の支配地を起源とするものです。
こちらの歴史は非常に古く、12世紀初めごろに、近江国から鋳物師を招いて鉄器を作らせたことが由来です。
この鉄器作りが盛んな地が現在の水沢(奥州市)で、ちょうど岩手県の「南部」に位置しています。

両地区とも茶釜、鉄瓶などを作り、戦前までは別々に発展してきましたが、昭和34年に岩手県内の統一組織「岩手県南部鉄器協同組合連合会」が設立されました。
これ以降、両地区で作られた鋳物を総称して「南部鉄器」と呼んでいます。

第二次大戦で軍需品以外の鉄製品の製造が禁じられたり、戦後は陶器やアルミ、ステンレスなどの別素材製品に押されたりと衰退していましたが、現在はそのデザイン性や栄養面での機能性が再評価されています。
「南部鉄器」の最大の特徴は、調理で溶出する「鉄分」
容器から溶け出し、食材や水分と混じり合った鉄分は、人間の体に吸収されやすい「二価鉄」と呼ばれるもので、とかく鉄分が不足しがちな現代人にはピッタリの調理器具と言えそうです。
女性はとくに必要とする鉄分が多く、欠乏すると貧血を起こしがちです。
健康のため、鉄分豊富な「南部鉄器」を、日々の生活に採り入れてはいかがですか?

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