【3分でわかるニッポンの伝統工芸】宮城:鳴子漆器 | ウルトラJ

「鳴子」と聞くと、「鳴子温泉」や「鳴子こけし」を連想する方も多いのではないでしょうか?

でも、この地域には、知る人ぞ知る伝統工芸品「鳴子漆器」というものがあります。その起源は「こけし」よりも古い江戸時代初期で、京都で修行した塗師と蒔絵師が、鳴子に技術を持ち帰ったことで発展しました。古い記録によれば、江戸時代後期には主要な特産品になっていたようです。

「鳴子漆器」の特徴は、シンプルなデザインの日用品であるということ。中には美術品のようなものもありますが、「毎日の生活で使える品」であることが真髄です。代表的な技法である「木地呂塗」や「ふき漆」は木目の美しさを最大限に生かすものですし、歴史的に見ても「実用的で飽きのこない製品作り」を重視していることがうかがえます。

そんな伝統的「鳴子漆器」を盛り立てていく一方で、近年では、「木地玩具(鳴子こけし)」と「鳴子漆器」の技術を融合させた新ブランド「NARUKO」が誕生しています。「NARUKO」の製品は、モダンで洗練されたデザインの家具やインテリア雑貨が中心。「鳴子漆器」を未来へとつなげる「もうひとつの道」として、海外にも積極的にアピールしています。

実用的な「鳴子漆器」と、デザイン性に優れた「NARUKO」。目的や用途に合わせて、使い分けてみるのもいいかもしれませんね。

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