東京国際映画祭ならではの素敵な光景 アジアでともに生きる人々を描いた映画とは?

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■アジアでともに生きることの大切さを3人の監督が描いたオムニバス作品の舞台挨拶。

11月3日(木・祝)まで、東京・六本木で開催中の「第29回東京国際映画祭」

本日10月26日(水)、アジア人の3人の監督が、それぞれの母国以外の地で撮影し制作されたオムニバス映画「アジア三面鏡2016:リフレクションズ」のワールド・プレミア上映が行われました。

上映後に行われた舞台挨拶には、「SHINIUMA Dead Horse」より、フィリピン人のブリランテ・メンドーサ監督、出演俳優のルー・ヴェローソさん、「鳩 Pigeon」からは「世界の中心で、愛をさけぶ」などを手がけた行定勲監督、出演された津川雅彦さん、シャリファ・アマニさん、シェリーさんが登壇。「Beyond The Bridge」からは、カンボジア出身の女性監督であるソト・クォーリーカーさん、恋人役を演じた加藤雅也さんとチュムヴァン・ソダチヴィーさんが舞台に上がりました。

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挨拶の場で、津川雅彦さんは本作の脚本を渡されたとき、クリント・イーストウッド監督の「グラン・トリノ」に似ているなと思ったことを明かしました。頑固なおじいさんが自分の身内以外に財産を託す精神が共通しているとして、日本人は好きな人であれば、民族を問わず受け入れることができる歴史を持っていたと語りました。

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加藤雅也さんは今回初めてカンボジアで映画の仕事をしたと話し、文化であったり歴史であったりを学び、スクリーンを通してその国の持っているさまざまな面を伝えられるのが映画の魅力であると語られます。お金を稼ぐことも大事だが、日本ではアート映画が大きなスクリーンで観られる機会は映画祭くらいしかなく、このような企画や映画祭での上映は今後も続けていってほしいと想いを訴えました。

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舞台挨拶恒例の登壇者による写真撮影のあとは、客席で鑑賞されていた本作の関係者も交えての写真撮影が行われました。シャリファ・アマニさんはご家族の方と仲良さそうにステージ中央で抱き合っており、映画に関わった人々の笑顔がとても印象的でした。

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フィリピン、日本、カンボジアといったアジアの国々に生きるたくさんの人々が、東京の地でスクリーンの前に集まるその光景は、「アジアでともに生きる」という本作のテーマを表した、映画祭ならではの素敵なひと時でした。年齢も人種もさまざまならば、映画の作り方、考え方も違う人々が1つの映画を作り上げていくことで、お互いの良い文化を受け入れていく――。その精神が伝わってきました。

日本映画はもちろん、世界中から集められた映画が上映される東京国際映画祭。普通の映画館では得られない、素敵な体験がそこに待っています。11月3日(木・祝)まで開催されていますので、ぜひ訪れてみてください。

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第29回東京国際映画祭公式サイトはこちら
開催期間:2016年10月25日(火)~ 11月3日(木・祝)
開催会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区) ほか 都内の各劇場および施設・ホールを使用

映画祭の魅力や楽しみ方はこちらの記事をご参考ください。

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