【3分でわかるニッポンの伝統工芸】滋賀:彦根仏壇

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彦根仏壇
出典:http://www.pref.shiga.lg.jp/f/shinsangyo/jibasan/butsudan/

鎧兜(よろいかぶと)と、お仏壇。まったく関わりがないように思える両者ですが、滋賀県の伝統工芸「彦根仏壇」のルーツは、意外にも鎧兜や刀剣などの武具にあるんです。

ときは江戸時代の中ごろ。天下泰平の世となったことで、武具の需要は大幅に減少しました。彦根の城下町でも職人たちは仕事を失いかけましたが、武具製作の繊細で高度な技術を生かして仏壇の製作を始めたのが、彦根仏壇の起こりとされています。

彦根仏壇は「金仏壇」という種類に分類され、金箔を多用した豪華な見た目ながら、おごそかで落ち着いた雰囲気をあわせもつのが特徴です。その製作は当初から明確な分業体制がとられており、彫刻師や蒔絵師、漆塗師など、それぞれの部門の専門職は「工部七職」(こうぶななしょく)と総称されます。

明治の始めの廃仏毀釈(仏教を排斥する運動)や第二次大戦にいたる動乱の時代には、仏壇造りにも多くの混乱や制約がありましたが、戦後は独自の品質検査制度を設けるなど、一貫して仏壇仏具の品質向上に貢献し、昭和50年には仏壇仏具業界で初めて国の伝統工芸品に指定されました。

中山道から彦根城下へ続く、「七曲がり」と呼ばれる通りには、現在でも彦根仏壇の専門店が軒を連ね、昔ながらの城下町の雰囲気を保っています。彦根城にお出かけの際には、ぜひ七曲がりまで足を伸ばして、彦根仏壇の良さをその目で確かめてみてはいかがでしょうか。

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