巨大松明、大地に立つ!! 総勢250名によって運ばれる大松明と姫松明――松明あかしレポート【前編】

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■円谷英二監督の故郷・福島県須賀川で開催された日本三大火祭り「松明あかし」の魅力をご紹介!

皆さんごきげんよう、そして初めまして。新たにウルトラJのライターになりましたキングジョー永田です。以後お見知りおきを。記念すべき私の初仕事は、福島県須賀川市で開催された2016年度「松明あかし」の取材レポ。これまでウルトラJではさまざまな「ウルトラな祭り」をご紹介してきましたが、実際の会場に足を運んでその魅力をお伝えしていきます。

ちなみに、会場で見かけた須賀川市牡丹キャンペーンクルーの女子3人にキュンとなってしまったのは一生の不覚です。私の人生、変わるかも? ……ゲフンゲフン。

それはさておき、松明あかしです。日本三大火祭りの1つで、その起源は戦国時代末期に伊達政宗によって滅ぼされた須賀川城の家臣ら数多の人々を弔うためだったとされています。火祭りであると同時に、鎮魂の儀でもあるわけですね。特筆すべきは、なんといっても松明の大きさ! 点火される松明は、もっとも大きい大松明で長さ10メートル、重さは3トンにも及びます。それを約150人の男衆が担ぎながら、点火場所である翠ヶ丘公園内五老山まで運んでいくわけです。ほかにも約100名の女衆で担ぐ姫松明など、合計30本近い松明が五老山に集結し、夜天を焦がさんばかりに燃え上がるというのです。想像するだに、ワクワクではありませんか!

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さて、場所は須賀川市の松明通り。時刻は11月12日(土)の15時半を回ったところ。見えて参りました、噂の大松明行列が近付いてきます。

デカい。素直にデカい。

予備知識はありましたが、聞くのと見るのとでは大違いです。松明の前後に乗った大人男性2人と比較しても、その大きさが分かるのではないでしょうか。

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間近になれば、一目瞭然。私は胴の長い米俵のようなものを想像していたのですが、そんなレベルじゃない! もはや乗り物の域。海は無理でも、川ぐらいならこのまま漕ぎ出せていけそうなスケールです。そんな巨大松明を、これぞ日本男児というべき男衆が「わーっしょい」と運んでいくわけです。そりゃ、たぎるってものですよ!

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たぎるのは人間だけではありません。松明通りに設置されたゴモラのモニュメントもこの表情! 人類の脅威である古代怪獣も、今日だけは応援してくれるようです。

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一丸となって巨大松明を担ぎ上げる男衆の皆さんはもちろんですが、ホイッスルを吹きながら大松明に乗る男性2人も凄い。3メートル近い高さまで持ち上げられているのに恐れもせず、堂々と仁王立ちしているわけです! ちなみに地元の人に聞いたところ、足場には支えのようなものは無く、本当にただ乗っているだけだとか。高所恐怖症の私なぞ、資格以前の問題ですな。

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と、男気あふれる大松明の後方から、ちょっぴり華やかな松明行列がやって参りました。こちらが姫松明です。

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規模は大松明ほどではありませんが、100人もの女性たちが細腕で「えいや」とばかりに担ぎ上げる姿は感動的! 旦那さんも惚れ直すのでは!?

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松明通りを曲がった大松明と姫松明の行列は、五老山を目指します。付近には屋台の出店も見え始め、お祭りの雰囲気が高まります。

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点火会場である五老山の翠ケ丘公園に到着。すでに立てられているほかの松明群が、出迎えてくれます。さっそく大松明も一緒に立てて、後は点火を待つばかり! ……と思っていた時期が私にもありました。実際はそんな簡単なものじゃ無かったのです。思えば全長10メートル、重さ3トンの巨大さです。皆で「せーの!」と持ち上げて、よし完了というわけにはいきませんよね。

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まずは松明の根元を、掘った穴に埋めます。

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担ぎ棒と梯子を使い、男衆が総出で持ち上げます。梯子の先端が松明に食い込んでミシミシと音を上げ、見ている者をドキドキにさせます。

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さらに傾斜を上げました。これでも幾つかの過程紹介を省いているくらい、本当に少しずつ持ち上げられていくのです。

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斜め45度くらい。ようやく折り返しというところでしょうか。たった半分の工程だけで、辺りは薄闇に包まれ始めました。大変な作業を目の当たりにしつつも、もどかしさを抑えられません。それほど小さな変化を繰り返して、大松明は徐々に立ち上がっていくのです。

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周囲は完全に夜の帳が降りました。それでも皆さんの頑張りが着実に成果を出して、もうまもなく90度に達しようとしています。そして……

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立った! 大松明が大地に立ちました! 周囲の拍手に合わせて、私も精いっぱい手を叩いていましたね! 要した時間は、一時間半近く。その間携わった人たちは一滴の水も飲まず、休憩もせず、ただひたすら立ち上げ作業に専念していたのです! 横のものを縦にする。これだけのことがいかに重労働か、まざまざと見せつけられることになりました。

さて、これで準備万端。今度こそ、点火を待つばかりです。はたして、燃え上がる30本もの巨大松明は、我々にいかなる感興をもたらせてくれるのか? ウルトラJの松明あかしレポートは後編に続きます。乞うご期待!

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プロフィールPROFILE

キングジョー永田

年齢不詳の怪獣ライターで、アニメ・マンガ・ゲームなどのオタク文化全般をこよなく愛する。やたらと解説をしたがる悪癖を持つが、本人に自覚は無い。

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