【3分でわかるニッポンの伝統工芸】長崎・波佐見焼

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波佐見焼
出典:http://kougeihin.jp/item/0427/

かつては「有田焼」や「伊万里焼」として流通していた人気の陶磁器が、長崎にあることをご存じですか? その焼き物は、長崎は波佐見町で作られる「波佐見焼」。当初は陶器を生産していましたが、周辺で磁器の原料が発見されると、青磁作りにはげむようになりました。江戸時代の後期には、「染付」(素地に絵の具で模様をつけたもの)の生産量が日本一になるほど盛んになったようです。

そんな「波佐見焼」は、江戸時代は伊万里港から、明治時代は有田港から出荷されていたため、当時は「伊万里焼」、「有田焼」として流通していました。伝統工芸に関する法整備が進むに従い、それらの焼物とは区別され、波佐見の地で作られる「波佐見焼」のブランドが確立していきました。

もともと磁器は高級品でしたが、この「波佐見焼」は大量生産していた恩恵もあり、手頃な価格で売られていました。「波佐見焼」の歴史を語るうえで外せない「くらわんか碗」もその1つで、多くの庶民に愛されました。また、「波佐見焼」の歴史でもう1つ重要な「コンプラ瓶」は、おもに海外で愛されてきました。長崎から出荷され、遠くオランダや東南アジアに渡った「コンプラ瓶」は、かの有名なルイ14世やトルストイが愛用していたとも伝えられています。

「波佐見焼」のシンプルな磁器の美しさと、絵付けの繊細さは、現代でも多くの支持を集めています。中にはモダンでおしゃれなデザインのものもあり、伝統工芸ながらその値ごろさとデザイン性で、日常に溶け込んでいます。あなたが雑貨屋で見つけたかわいいお皿も、もしかしたら「波佐見焼」かもしれませんね。

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