【3分でわかるニッポンの伝統工芸】奈良:高山茶筌

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高山茶筌
出典:http://kougeihin.jp/item/0625/

みなさんは、「茶道」を体験されたことはあるでしょうか。お茶のいい香りが漂う静かなお茶室の中、シャカシャカとお茶を立てる音だけが響く…その「静寂の音」(サウンド・オブ・サイレンス)を演出する道具が「茶筌(ちゃせん)」です。

そもそも茶道とは、室町時代の中期に、奈良の称名寺(しょうめいじ)の住職・村田珠光(じゅこう)らが「茶葉を粉末にして飲むことができないだろうか」と模索し生まれたのが始まりで、その珠光が奈良高山の領主一族に作成を依頼したのが、茶筌。つまり、茶道の歴史は、茶筌とともに始まっているのです。その後、茶道は武士の嗜みとして発達をとげ、発生した多くの流派や多彩な楽しみ方に応じて、さまざまな茶筌が作られるようになりました。

茶筌を創り出した高山領主の一族が代々、一子相伝で伝えてきたのが「高山茶筌」。その後、職人たちに伝承され、現代では全国唯一の「茶筌の里」として知られています。使用する竹は種類、収穫時期を厳選し、いくつもの工程を経て繊細な匠の技術で加工されてます。中でも穂の先をこするように薄く削ぐ作業「味削り」は、茶筌を作る工程で最も難しいとされ、この工程次第で「茶の味が変わる」とまで言われており、それだけに職人の「匠の技」が求められるのです。現在、「茶筌の里」奈良高山には、茶筌の製作過程を見学したり、体験制作できる施設があり、一子相伝の技に触れることが出来ます。

長い歴史の中で受け継がれてきた茶道。茶筌が醸し出す「沈黙の音」を楽しみながら、お茶に親しんでみてはいかがでしょうか。

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