【3分でわかるニッポンの伝統工芸】山口:大内塗

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大内塗
出典:http://kougeihin.jp/item/0521/

伝統工芸の名称にもなった、かつて山口を治めていた大名をご存じでしょうか? その大名の名は「大内氏」。朝鮮半島の王国「百済(くだら)」の末裔と称し、平安時代からその名が見られる名門です。

大内氏は赤間関(現在の下関)を支配下に治めていたこともあり、朝鮮との貿易で重要な役割を果たしていました。この地で興った焼物の「大内塗」はそんな朝鮮や明代の中国との貿易において主要な輸出品の1つとなり、大内氏がその生産を大いに奨励しました。

じつはその当時、「大内塗」とは呼ばれておらず、現在の名称になったのは明治に入ってからです。江戸時代は、大内氏の領土は家臣の毛利氏に治められていましたが、その蔵に眠っていた漆器類が大内時代のものだったことから、「大内塗」と呼ばれるようになったそうです。

「大内塗」の特徴は、「大内朱」と呼ばれる特別な色を用いることです。漆器といえば黒や赤、茶などが多いのですが、そのどれでもない朱色と、「大内菱」という大内氏の家紋を図案化したものが、「大内塗」の伝統となっています。

現在の「大内塗」は、「大内氏が京都から迎えた姫を慰めるために作った人形」という逸話を元に、大正時代に復刻した「大内人形」が人気です。全体的に丸いフォルムの体に柔和な顔が描き込まれ、そのかわいらしさが評判を呼んでいます。全国的にも漆塗りの人形はめずらしいそうなので、機会があればぜひ手に取ってみてください。

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