3分でわかるニッポンの伝統工芸】東京:多摩織 | ウルトラJ

東京都八王子市は、「桑都」と呼ばれていることをご存じですか? 現在の八王子市にあたる地域では、古くから養蚕と絹織物が盛んでした。そのことが「桑都」の由来となっているのですね。この土地の織物は、のちに「八王子織物」と呼ばれるようになりました。

明治時代に入ると機械や化学染料が導入されて近代化が進むのですが、一方で伝統的な手作業の技術を守り続ける動きもありました。そのことが、「八王子織物」の一部が国の伝統的工芸品に指定されることにつながります。「お召織」「風通織」「紬織」「もじり織」「変り綴」の5種類。これが、「八王子織物」から生まれた伝統工芸品の「多摩織」です。

「多摩織」は、江戸の男性向けに作られていた「八王子織物」の流れを汲むため、渋くて実用的な品が多いのが特徴です。大正時代に「八王子織物」でネクタイの生産が始まり、全国有数の産地になったため、「多摩織」は反物だけでなくネクタイも豊富です。現在は、伝統を重んじながらも、新しいデザインの製品も開発されています。

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