【3分でわかるニッポンの伝統工芸】大阪:大阪金剛簾

このエントリーをはてなブックマークに追加
金剛簾
出典:http://kougeihin.jp/item/0623/

古い歴史を持つ「簾(すだれ)」。日本最古の和歌集「万葉集」にも簾が登場するロマンチックな歌が残されているのをご存知でしょうか?

「君待つと わが恋ひをれば わが置戸の 簾動かし 秋の風吹く」は恋しい人を想い、待ちわびていると、秋風で自分の家の簾が動いて、秋風が入ってきた、という意味で、額田王(ぬかたのおおきみ)の歌です。この記述によれば、少なくとも7世紀には広く使われていたことがわかります。平安時代の宮廷を描いた「源氏物語」などでもよく登場する「御簾」は、現在でも「お座敷簾」として、大阪の南部で作り続けられています。

「大阪金剛簾(こんごうすだれ)」の歴史は、江戸時代中期の1700年代に遡ります。南河内の新堂村(現在の大阪府富田林若松町)を訪れた一人の武士が、世を忍びながら籠を作り始め、それが村人に伝わりました。大阪南部と奈良の境にある「金剛山」周辺に自生する良質な真竹を素材に、もともとその地にあった籠作りの技術に、京すだれの技法を取り入れ、しだいにその地域を代表する産業の一つに成長しました。1950年代には、技術の発展により量産が可能になり、富田林、河内長野という大阪南部の地は簾の一大産地となりました。1996年には「伝統的工芸品」の指定を受けています。

「大阪金剛簾」素材になる真竹は、その材質だけでなく、採される時期も厳選され、熟練の職人の手によって、いくつもの工程を経て作られ、最後は壮麗な金具や房を取り付けて完成に至ります。

平安時代の伝統を受け継ぐ伝世品はもちろん、現代の生活様式に合わせたデザインの製品も作られ、洋室の中でカーテンやブラインドとして使われることもあります。季節を選ばず、時代を選ばず、お部屋の柔らかなアクセントとしてしっくりと溶け込む和モダンの逸品「大阪金剛簾」。あなたのお部屋にも、優雅さを持つ自然の優しさを取り入れてみてくださいね。

「ウルトラJ」では、ニッポンのさまざまな伝統工芸品を応援しています!

■もっと詳しく「大阪金剛簾」を知りたい方はこちら

■ニッポン全国の伝統工芸品まとめはこちら

■「ウルトラJ」での商品化企画はこちらより

rd400_ec_banner02

前の記事へ

【今宵はミサがござる】クリスマスケーキは日本特有の風習だった!? サムライの国・日本のクリスマス・ヒストリー 

【今宵はミサがござる】クリスマスケーキは日本特有の風習だった!? サムライの国・日本のクリスマス・ヒストリー 

次の記事へ

【1980年代のウルトラマンといえば?】1980~1989年までのウルトラマン50年の歴史を振り返る・総集編3

【1980年代のウルトラマンといえば?】1980~1989年までのウルトラマン50年の歴史を振り返る・総集編3

関連記事RELATED ARTICLE

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】京都:京石工芸品

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】新潟:越後与板打刃物

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】秋田:大館曲げわっぱ

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】京都:京黒紋付染

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】京都:西陣織

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】京都:京表具

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】東京:江戸切子

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】広島:熊野筆

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】兵庫:播州そろばん

キーワードKEY WORD