【3分でわかるニッポンの伝統工芸】兵庫:豊岡杞柳細工

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豊岡杞柳細工
出典:http://kougeihin.jp/item/0624/

1200年以上も前から但馬(兵庫県北部)の豊岡で作り続けられている「杞柳細工」(きりゅうざいく)。この「杞柳」とは何かご存知でしょうか?

「杞柳」とはカワヤナギ、もしくはコリヤナギと読みます。「コリヤナギ」とは「行李柳」(こうりやなぎ)ということです。「行李」に「柳」というと、年配の方は「ああ、あれか」とお思いかもしれません。「柳行李」、柳の枝を編んで作られた葛篭(つづらかご)のことです。大小さまざまなサイズなものがあり、衣類や日用品を収納するために、箪笥が普及するまで活躍していた身近な存在でした。軽くて丈夫、通気性が良いので、おにぎりなどを入れるお弁当箱にも適していました。「おばあちゃんの家などで見たことがある!」という方もいらっしゃるかもしれません。その歴史は古く、奈良時代に作られた「但馬国産柳箱」東大寺の正倉院に残されていることから、なんと1200年以上の歴史があると言われています。

兵庫県北部を流れる円山川周辺では加工しやすく良質な杞柳が育ちました。杞柳は、「柳」といっても普通イメージするような枝が垂れ下がる柳ではなく、天に向かって枝が伸びていく柳です。枝が強靭かつ、しなやかなので、加工に適していました。安土桃山時代、豊岡の初代藩主・京極高盛が「杞柳産業」として技術開発と職人の育成に力を入れ、やがて「豊岡の柳行李」として、全国にその名が知られるようになりました。

江戸時代には、軽量で壊れにくく、扱いやすい柳行李は、いわゆる「旅行カバン」として人々に愛用され、昭和になってもその丈夫さから軍用品が作られていました。現代では、安価な化学製品の普及によって、柳行李などの杞柳細工を見ることは少なくなりましたが、その優れた機能性は変わりません。その伝統の技は現代にも継承され、使いやすくで素材の温かさを感じる実用的な工芸品として、バスケットや籠、カバンなど、今の生活にも役立つ製品が伝統の技術を受け継ぐ職人の手によって作られ続けています。

便利でぬくもりのある、あなただけの逸品をぜひお手元に置いてみてはいかがでしょうか?

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