ウルトラJ

2017.03.28

グルメ
「出たな!イラブー! これでも食らえッ!」 ウルトラ【まる怪】グルメ 第24回〜沖縄編その2〜

ニッポンのウルトラなものを日々調査している「ウルトラJ」編集部より、ご当地グルメ担当のメロス山本隊員が見つけた「まるで怪獣のように魅力的な名前を持つグルメ」略して《まる怪グルメ》3選をお届けします!


こんにちは! メロス山本、ギリシア語ではモエロス山本です!

これまでに日本各地の「まる怪グルメ」を探訪してきましたが、いやあ、この広い日本には、まだまだあるもんですねえ。

「まるで怪獣のように、魅惑的で強烈な響きを持つ名前の食べ物」が。

というわけで…今回は前回に引き続き、沖縄県! 2回目!

やはり、沖縄には県外の人から観ると珍しい食べ物がたくさんありますね! その名前の響きも独特です。

サーターアンダギー、ヒラヤーチー、うりずん豆、イナムドゥチ、モーイ、テビチ、ジューシー、ラフテー、ドゥル天、ソーキー、ジーマミ豆腐、アーサ汁、スク豆腐、クーブイリチー、オーヌプニヌスル、シークヮーサー、ナーベーラーンブシー……。

……2回どころか、その気になれば軽く10回は「まる怪グルメ」ができそう!

そんなグルメの楽園沖縄なら、まるで怪獣や宇宙人の名前のような「まる怪グルメ」もいっぱい見つかるでしょう!

たとえば、この「イラブー」のように!

1.「イラブー」登場

私がウルトラマンなら、思わず、

「出たなイラブー! これでもくらえッ!」 

と、スペシウム光線をぶちかましてしまいそうな怪獣ネームですが、

実はこれ、別にニセウルトラマンに化けて、地球侵略を企てる凶悪宇宙人の名前などではありません。

このイラブー沖縄県で古くから食されている、伝統食材の名前なのです。

それではイラブーさん! どうぞ!!

イラブー
出典:http://u0u1.net/Czoa

まる怪グルメその87

「イラブー汁」(久高島、ほか)

これが…イラブー!?

なかなかパンチが効いたルックスですね……。

まるで『ウルトラQ』の「育てよ!カメ!」に出てくる「万蛇怪獣 海竜」にも似ているようにも見えますが……状態としては、「宇宙竜ナース」がウルトラセブンにアイスラッガーでぶつ切りにされた後のような状態ですね……。

いずれにしてもイラブー、なかなか閲覧注意な感じですが、これは一体……!?

ハイッ!

「イラブー」とは、沖縄の海蛇「エラブウミヘビ」のこと。

エラブウミヘビは海の中に棲んでいますが、「コブラ科」に属し、なんとハブの数十倍といわれる強い毒を持っているそうですが、本来はおとなしく、人に危害を加えることはあまりありません。また、その毒も適切に調理すれば食べるには問題はありません。

このイラブー、沖縄では1000年以上も前から食用にされてきた、沖縄の伝統食材。かつては琉球王朝の宮廷料理であり、庶民の口に入るものではありませんでした。

というのも、イラブー「神様からの贈り物」とされ、とても神聖な食べ物だったのです。

特に琉球神話創世神・アマミキヨが降り立ったとされる「神の島」久高島では、数人の高位の祝女(ノロ、神聖な祭祀を司る女性であり、島の実力者)にしか捕ることが許されていませんでした。 そのイラブーを燻製する小屋を「バイカンヤー」といい、そこで12年に一度の秘祭「イザイホー」が開かれていたといいますから、いかに神事と結びついた神聖な食べ物であるかがわかります。

そんなイラブーですが、現在では沖縄の郷土食材として、県内の市場では、イラブーの燻製したものを購入することができます。

イラブーは臭みがあるので、下ごしらえに数日かかりますが、手間をかけると、淡白で魚に似た食感に仕上がります。薬食では疲労回復滋養強壮の効果があるといい、イラブーを年に2匹食べると一年中、風邪をひかないという言い伝えがあります。

写真の「イラブー汁」のほか、沖縄そばに載せたり、ハブ酒と同様に、泡盛に漬けて「イラブー酒」にしたりもします。

久高島だけでなく、沖縄県内の専門店でイラブー料理を食べることが出来ますので、ぜひ 沖縄を訪ねた際には「神様からの贈り物」を、召し上がってみてはいかがでしょうか。

イラブー料理 カナ:http://irabu-kana.com/

沖縄県栄養士会 うちなーレシピ:http://okinawa-eiyo.or.jp/uchina-recipe/イラブーのお汁-(えらぶ海へびの汁物)

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