ウルトラJ

2016.08.18

グルメ
「バンペイユ!これでもくらえ!」 ウルトラ【まる怪】グルメ 第2回〜熊本編〜

ニッポンのウルトラなものを日々調査している「ウルトラJ」編集部より、ご当地グルメ担当のメロス山本隊員が見つけた「まるで怪獣のように魅力的な名前を持つグルメ」略して《マル怪グルメ》5選をお届けします!


こんにちは! メロス山本、略してメロ山でごわす!

前回は北海道の「マル怪グルメ」を探索しましたが、いやあ、この広い世の中には。あるもんでごすねえ。

「まるで怪獣のように、魅惑的で強烈な響きを持つ名前の食べ物」が。

この「ばんぺいゆ」なんかは、まさにその筆頭のようなものです。

 

1.「ばんぺいゆ」(熊本県八代市)

私がウルトラマンエースなら、思わず、

「出たな吸血超獣バンペイユ! これでも喰らえ!」 

と叫びながら、メタリウム光線を照射したくなるような、モンスターチックな名前ですが、これは別にドラキュラをモチーフにした超獣などではありません。

そんなおっかないものではまるでなく、これは熊本県八代市特産の果物の名前なのです。

「バンペイユ」

まるで怪獣の名前のようなフルーツの正体と、その味とは…?

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出典:http://hikawanet.com/modules/contents/index.php?lid=35

この色は! なぜか初代と色が変わってしまったエレキング二代目のような、サンライトイエロー!

熊本県八代市特産の怪獣フルーツ「バンペイユ」。まるでバンパイアみたいな響きなので、ポルトガルやオランダといった舶来の言葉かと思ったら、「晩白柚」という中国語だそうです。

「柚」の字が表すように、柑橘類でザボンの仲間ですが、大きなものでは直径25センチ、バレーボール並の大きさになり、重さも、1.5キロを越え、重いものでは3キロにもなります。たしかにサイズ的にはモンスター級です。皮が分厚く、綿のような部分がありますが、その綿を除いても、グレープフルーツよりも大きく、一房か二房食べるとお腹がふくれるので、一人で全部食べようと思うと大変なことになりますよ。

普通に食べるだけでなく、ジャムにしたり、皮もお料理に使ったりできるそうです。柚のようにお風呂に入れたりもできますし、非常に長持ちするので、お部屋に飾っておくと、いい香りを出してくれます。

学名は「シトラス・マキシマム」「シトラス・グランディス」学名まで怪獣的ですね!

見た目のインパクト満点ですので、熊本土産にいかがでしょうか!?

 

2.ダゴジル(だご汁)

ダゴ…ゴジル……。

どことなく、今大ヒット中の怪獣映画的、あるいは古えの邪神のような語感を感じる「だご汁」ですが、

その正体は!

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出典:http://www.kininaru-k.jp/2013/eat/131121.html

う、ウマそう!

「だご汁」とは、熊本の郷土料理で、「団子汁」のこと。

米粉や小麦粉でつくった団子で、もともとは農作業で忙しい時に、短時間で食べられて、お腹もふくれる農村の「ファーストフード」だったのが広まったものだそうです。「だご」の形状や、だしの味付けなどは、地域によってさまざま。

天草のジャガイモとさつまいもを使った「せんだご汁」や、い草の生産地である八代のい草を練り込んだ「い草だご汁」など、個性的な「だご汁」があります。

阿蘇地方では、この「だご汁」を出すお店がたくさんあり、とりわけ、阿蘇を東西に貫く国道57号は「あそんだご汁街道」といって、ユニークな「だご汁」を出すお店が連なっています。

熊本に遊びに行って、「だご汁」を味わってみてはいかがでしょうか。

 

3.ガラカブ

またまた、ご冗談を。

この怪獣そのもののようなネーミング

怪獣の名前に多いのは、力強い「カ行」とインパクトある「濁音」、そして元来日本語では使われることが少なかったため、異国情緒のある「ラ」行だといわれています。

ガラカブはその全てを兼ね備えていますね。

これは、さすがにグルメじゃなくて、怪獣の名前はじゃないでしょうか。

とにかく写真を見てみましょう。

超絶うまい‼︎#ガラカブの唐揚げ

あんぺいさん(@20112)が投稿した写真 –

やっぱり怪獣!

……じゃないんですね。

これはカサゴ、ガシラですね。

そう。熊本では「ガラカブ」はたいていの料理屋さん、居酒屋さんには置いてある定番メニュー。唐揚げだけじゃなく、ガラカブは刺し身や塩焼き、照り焼き、お味噌汁、煮物など、さまざまな調理法で味わうことができます。

ぜひ、熊本でガラカブをガブガブ食べましょう!

 

4.タイピーエン(太平燕)

これまた、変わったタイプの名前ですね。

怪獣名で言えば、これは平成ウルトラマン3部作に出てきそうなタイプの名前ですよ。(独断)。

どことなく、タイラント的なラスボス感もあります。

さて、どんなグルメなのでしょうか!?

#noodles #太平燕 #タイピーエン #たいぴーえん #タイピンイェン 久々に ・・一年に一回は食べたい ・・

Yutaka Etoさん(@motacilla_alba_baicalensis)が投稿した写真 –

タイピーエンは「大平燕」と書きます。

春雨を使った麺料理で、熊本県では広く食べられている郷土料理です。

もともとは福建料理のスープ料理で、明治時代に、華僑の人が熊本で広めたそうですが、しだいにスープ料理から、春雨を使った麺料理に変化しました。

具にゆで卵(あるいは揚げ卵、煮玉子)が入っているのは、もともとの「太平燕」でアヒルの卵が入っていた名残りですが、それ以外に、具もスープもさまざまなレパートリーがあります。

太平燕は「太平宴」と同じ音であり、結婚式など、めでたい宴で出される宴会料理でしたが、熊本のタイピーエンも、心身を温めてくれる料理として親しまれています。

また、春雨を使用しているため、近年ではヘルシー料理として、インスタント食品化されて全国のコンビニでも売られています。

 

5.ヒトモジノグルグル(ひともじのグルグル)

もはや、グルメとか怪獣というよりも、何がなんだかわからない名前です。

ウルトラ怪獣の中にも、ときどき、「プリズ魔」とか「ガンQ」といった、カタカナ以外の文字を使った名前の怪獣や、「デバンダデバン」「オコリンボール」などのように、「それはギャグなのか? それとも言語実験か、前衛詩なのか?」といった具合の名前の怪獣がいますね。

ひともじのぐるぐるも、名前だけでは、どんなものなのかがさっぱりわかりません。

見てみましょう!

「人文字(ひともじ)」とは、「分葱(わけぎ)」と呼ばれる青ネギの一種です。それを熊本では「人文字」(ひともじ)と呼びます。その人文字を軽く茹でて、白根にグルグル巻いたものを、酢味噌をつけて食べます。

お酒のお供に最高なのですが、手間のかかる料理なので、熊本の居酒屋さんや料理屋さんであっても、必ずしも置いているとは限りません。

熊本のお店でメニューにあったら、ぜひ頼んでみましょう!


全国にはまだ、「まるで怪獣のような魅力的な名前を持つグルメ」(マル怪グルメ)がたくさんあります!

次はあなたの街の「マル怪グルメ」をご紹介するかもしれません! (情報をお寄せください!)

それでは!