「バラパン!これでも食らえッ!」 ウルトラ【まる怪】グルメ 第6回〜島根県編〜

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ニッポンのウルトラなものを日々調査している「ウルトラJ」編集部より、ご当地グルメ担当のメロス山本隊員が見つけた「まるで怪獣のように魅力的な名前を持つグルメ」略して《まる怪グルメ》5選をお届けします!


こんにちは! メロス山本、略してメロ山です!

これまでに北海道熊本県岡山県群馬県愛媛県と各地の「まる怪グルメ」を探訪してきましたが、いやあ、この広い日本には、まだまだあるもんですねえ。

「まるで怪獣のように、魅惑的な響きを持つ名前の食べ物」が。

というわけで…今回の舞台は島根県

島根といえば、神話の国なんといっても、縁結びの神さま・出雲大社が有名です! 毎年10月の神無月には、日本中の神さまが集う土地。

日本最古にして最大の大怪獣ヤマタノオロチの伝説も残り、日本最古の酒・ヤシオリの酒の産地でもあるこの地です。

さらに元祖「ウルトラQ」というべき「怪談KWAIDANを記した小泉八雲ことラフカディオ・ハーンも愛したこの地ですから、きっとウルトラ級の《まる怪グルメ》がたくさんあるに違いありません!

 

たとえば……この、怪獣としか思えない名前の「バラパン」のように!

 

1.「バラパン」登場

私がウルトラマンエースなら、思わず、

「出たなバラパン! こいつを喰らえッ!」

と、ギロチン・ショットを発射してしまいそうな名前ですが、別にこれは、左手が鎌、右手が鉄球になった、異次元から来た殺し屋超獣などではありません。

そんな恐ろしいものでは全然なくって、出雲の人なら誰でも知っているご当地フードなのだとか。

それでは、まるで怪獣のような名前を持つ「バラパン」の正体のとはいかに!?

 

ドーン!

まる怪グルメその26 

「バラパン」(出雲市)

 

おお! こ、これが、バラパン!

まるで「宇宙大怪獣 アストロモンス」のお腹のような大輪の花弁!

この……バラは! バラは!

「バラ」の形をした「パン」、ということなんですね!

はい。

「バラパン」は出雲地方ではお馴染みの菓子パンの一つ、

食パンのようなパン生地を、バラの花のように巻き、中にクリームを巻き込んだ菓子パンです!

50年の歴史を誇る、島根県ではポピュラーな、ご当地ベーカリーの一つなのです。

初めて食べる時は、どうやって食べたらいいのか迷いますが、島根っ子は迷わず外側の花弁をちぎりながら食べるそうで、そうすると最後に真ん中に生クリームがたくさん残り、幸せな気分に浸れるとか。

現在、島根県内では「なんぽうパン」さんがスタンダードなプレーンタイプ、砂糖がけの「白バラ」、コーヒー味の「コーヒー」、イチゴ味の「いちご」、小倉あん入の「和風」などのいろいろな風味の「バラパン」を販売中。

DSC01882
出典:http://tzfactory.co.jp/gourmet/?p=2939

島根県のパン屋さんやスーパーだけでなく、出雲空港の売店でも販売中ですので、見かけた方は、ご賞味してみてはいかがでしょうか。

なんぽうパン
島根県出雲市知井宮町1274-6
0853-21-0062

 

2.「ドンチッチサンギョ」登場

「ドンチッチサンギョ」……

どことなく、可愛らしいお猿さんのような雰囲気もありながら、

ドン・チッチという言葉には、冷酷なドン、たとえばシチリアンマフィアのボスのような響きもありますねぇ…。サンギョにはなんとなく、魚怪のような響きもあります。

これは、一見可愛く見えるものの、実はすごい怪獣軍団を引き連れているような、多面性のある怪獣に違いありません!

「ドンチッチサンギョ」とは一体どのようなものなのでしょうか!?

 

ドーン!

sangyo
出典:http://www.city.hamada.shimane.jp/www/contents/1393581125797/

まる怪グルメその27

「どんちっち三魚」(浜田市)

こ、これが「ドンチッチサンギョ」

ギョギョギョ! 三匹のお魚さんじゃないですか!

イエス!

実は「どんちっち」というのは、神楽(かぐら)のお囃子(はやし)のことなんです。

さすが神話の地・島根!

この地域では、古くから伝わる神話を演じる「神楽」が盛んに行われていまして、そのお囃子の音色が「どんちっち」って聞こえるので、いつのまにか、神楽そのものを「どんちっち」と呼ぶようになりました。

そして、地元では馴染みがある「どんちっち」という言葉を、浜田市の名産の魚のブランド名として定めた、ということですね。

そういうことで、「どんちっち三魚」とは、浜田市名産の3種類の魚のことなんです。お魚の三強、というとで、例えは正しいかわかりませんが、漫画に出てくる「四天王」みたいなものかもしれませんね。

ではその「どんちっち三魚」を紹介します!

「どんちっちノドグロ」……「日本海の赤い宝石」と呼ばれる高級魚。またの名をアカムツ! 脂の乗りはトロにも匹敵! 身は柔らかく淡い虹色で、煮付け・塩焼き・刺身・干物など様々な調理に向いています!

「どんちっちカレイ」……島根県はカレイの塩干品の生産量の全国シェアが日本一! 中でも子持ちササカレイの一夜干は上品で特に美味! 産卵前には脂が乗り、淡白な中にも上品な甘みがとても人気を呼んでます!

「どんちっちアジ」……全国トップレベルの脂の乗ったアジ。赤みがかった一般的なアジの身とは違い、この「どんちっちアジ」は脂の乗りが抜群のため、白みがかって見えるのであります!

…というわけで、みなさん。

お土産にはどんちっち三魚の干物がピッタリですが、

これからの季節はなんといっても「どんちっち鍋」が絶品です。

「三魚」以外にも、近海で水揚げされるアンコウやアナゴ、イカ、サバなど、山陰の入った、海の幸たっぷりのお鍋です。

島根県・浜田市にお立ち寄りの際はぜひ、観る「どんちっち」こと石見神楽と、食べる「どんちっち」こと、新鮮なお魚の両方を体験されてはいかがでしょうか。

浜田市観光協会
http://www.kankou-hamada.org/
0855-24-1085

 

 

3.「ウップルイノリ」登場

「ウップルイノリ」!!

こ、これは……何語なのでしょうか!?

どことなく、ロシア語や、北海道のアイヌ語地名のような響きもありますが…。

そもそも「ウップル・イノリ」なのでしょうか、それとも「ウップ・ルイノリ」なのか…。

怪獣名でいえば、なんとなく、「ティガ」「ダイナ」あたりの、

「ユメノカタマリ」(怪獣名)とか、

「ミズノエノリュウ」のような、

怪獣名の既成概念をどんどん破っていこうぜ! みたいな、ああいうエネルギーを感じるようもに思えますが……。

果たして、この「ウップルイノリ」、一体、どういう意味なんでしょうか!?

 

「ドドーン!」

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出典:http://www.iwanori.info/SHOP/UPNORI0002.html

まる怪グルメその28

「十六島海苔(うっぷるいのり)」(出雲市十六島

 

おお! 海苔!?

ウップルイ・ノリ」!?

しかも、「十六島」「うっぷるい」と読むそうですが、

…これは、難読地名の中でも、かなり難読レベルが高いですね。。

はい!

十六島(うっぷるい)」は、島根県出雲市の地名で、古くから海苔の産地として有名だったんですね。

ウップルイ」の語源はアイヌ語説、朝鮮語説など諸説あるのですが、神話の時代、スクナビコナという小さな神さまが、ここで何度も手を「打ち振るって」海苔を取ったこ

「うちふるい」

「うっぷるい」

というふうに、日本語が訛ったという説が有力なのだそうです。

うん。これなら、納得がいきますね。

スクナビコは、小人のように小さいけれど、農業、医学などの知識をもたらし、出雲大社のオオクニヌシ(大国様)とともに国を開拓した知恵の神さま。

そんな神さまが一生懸命手を打っ振るい、取りまくったのがこのウップルイ海苔

その歴史は古く、奈良時代の「出雲国風土記」にすでに最も優良な海苔として、朝廷に献納されていました。

十六島の天然の海苔はキメが細かく、弾力があり、黒紫色で、上品な磯の香りがあります。

12月から1月にかけて、島子(しまご)と呼ばれる女性によって収穫されます。極寒の荒波の中、足場の悪い岩場で、素手で海苔を摘み取る、危険な命がけの作業です。

酒の肴に最高の焼き海苔、お茶漬け、おにぎりなどにも最適のこの海苔、地元では、この海苔を雑煮に入れるそうです。

「十六島の海苔を食べると、他の海苔は食べられない」と言われてきた、日本最古の海苔、うっぷるい海苔。

いやあ、ぜひ島根県の十六島(うっぷるい)を訪ねて、十六島海苔(うっぷるい・のり)をお土産にいかがでしょうか!

 

岩のり工房
http://www.iwanori.info/hpgen/HPB/categories/2080.html

 

 

4.「アカテン」登場

「アカテン」……

これは、もし怪獣だったら、なんだか、落第生っぽい感じの名前ですね。

「がんばれ! アカテン!」みたいなタイトルで、

怪獣というよりも「快獣」、ブースカチャメゴンカネゴンピグモンのような、等身大の怪獣で、きっと快獣学園のようなお話に出てきそうな感じです。

そんでもって、毎回、先生怪獣に「アホダマー!」って怒られたりするのでしょう。

うん。そういうの見たい!

というわけで、「アカテン」

快獣じゃなくてグルメだとしたら、一体どんな食べ物なんでしょうか!?

 

がんばれ!「アカテン」!

akaten
出典:http://www.city.hamada.shimane.jp/www/contents/1393582002070/index.html

まる怪グルメその29

「赤天」(浜田市)

これが赤天

う、うまそう!

魚肉の練り物のフライですが、その一番の特徴は、ピリッと辛いトウガラシが入っていること。

まず、サクッとした食感があり、次に魚肉のもちもちした食感、その後にピリッとした辛味が追い掛けてきます。

この「赤天」は戦後しばらくの頃に、島根県浜田市で生まれました。高級品だったハムカツに変わる食べ物として、港町の利点を活かして生み出されたのがこの「赤天」。

ハムの代わりにタラなどの魚肉のすり身を使い、味にインパクトを出すために、赤唐辛子を練り合わせて、パン粉をまぶして揚げたご当地グルメです。

今では、食卓に並ぶだけでなく、弁当のおかずおやつお酒のおつまみにと、長年愛され続けている島根県民のソウルフードと呼ばれるようになりました。

県内の大手量販店やスーパー、道の駅や高速道路のサービスエリアなどで販売されていますので、島根にお立ち寄りの際には、お土産にぜひいかがでしょうか。

 

浜田市観光協会
http://www.kankou-hamada.org/

 

 

5.「オドン」登場

さて、島根の「まる怪グルメ」もこれが5つめ。

「オドン」です。

うーん、なんてシンプルで強烈な怪獣ネーム

こんな素敵な怪獣ネームが、まだウルトラシリーズでも使われていないなんて、信じられません。

もう、「アドン」から「ンドン」まで、商標登録しておこうかと思うぐらい、このパターンの名前はいい名前ですね。怪獣名として。

まあ、とかとかとか、すでに使われているものもありますが。

とりわけ、この「オドン」っていうのも、超絶いい名前ですね。

昔、カール・フォン・ライヘンバッハという人が、宇宙の万物が発するエネルギーのことを「オドの力」と呼びました。これは北欧神話の全能の神「オーディン」にちなんだものです。

この「オドン」っていう名前は、まさにそのような虚数の超絶パワーを持つ、一年間全52回シリーズの第46話の終わりぐらいから出てくるラスボス、虚空宇宙の王にふさわしい名前ですね。

うーん、期待が高まります!

それでは、見てみましょう!

 

オドン!カミング!!

odon
出典:http://www.shikoku.gr.jp/gourmet/69

まる怪グルメその30

「おどん」(松江市)

 

こ、これが「オドン」……

って、「おでん」が…「うどん」…の中に!?

いや、逆か…「おでん」の中に「うどん」が……!?

うーん、おれがあいつであいつがおれで……

うどんがおれで、おでんがあいつ…

って、どっちでもいい!

 美味ければよかろうなのだ!

そう!

「おどん」は「おでん」と「うどん」のフュージョンメニューなのだ!

 

そもそも、松江の町は、人口に対して「おでん屋さん」の数が多く、「おでんの街」と呼ばれるくらいだったのですが、松江商工会議所の青年部が中心となって、「おでん」だけでなく、観光客を新たに呼べる屋台メニューを開発しようということになりました。

そこで、地元の特産品であるアゴ(トビウオ)とった「アゴだし」に、コンニャクやチクワ、大根といった「おでん種」と共に「うどん」を入れた「おどん」を開発したのです!

あっさりした「おでんだし」、「うどん」の相性が最高で、柚子胡椒を入れることで、違う風味が楽しめます。

松江に来られたら、「おどん」をどうぞ!

 

松江商工会議所青年部
http://www.m-yeg.com/


全国にはまだ、「まるで怪獣のような魅力的な名前を持つグルメ」(まる怪グルメ)がたくさんあります!

次はあなたの街の「まる怪グルメ」をご紹介するかもしれません! (情報をお寄せください!)

それでは!

 

プロフィールPROFILE

山本メロス

子どもの頃、ウルトラマンの当て物カードとウルトラマン消しゴムを収集し、ケイブンシャの「全怪獣怪人大百科」を愛読。
好きな怪獣は恐竜戦車。好きな快獣はブースカとチャメゴンとカモスケ。
好きなウルトラマンはウルトラマンキッズの「ルーキー」。

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