「出たなフジフォン!これでも食らえッ!」 ウルトラ【まる怪】グルメ 第8回〜山梨編〜

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ニッポンのウルトラなものを日々調査している「ウルトラJ」編集部より、ご当地グルメ担当のメロス山本隊員が見つけた「まるで怪獣のように魅力的な名前を持つグルメ」略して《まる怪グルメ》5選をお届けします!


こんにちは! メロス山本、略してメロ山です!

これまにで日本各地の「まる怪グルメ」を探訪してきましたが、いやあ、この広い日本には、まだまだあるもんですねえ。

「まるで怪獣のように、魅惑的で強烈な響きを持つ名前の食べ物」が。

 

というわけで…今回は、富士山のふもと、名将・武田信玄の治めた山梨県!

山梨といえば「ほうとう」や「甲府鶏もつ煮」「信玄餅」、「甲州ワイン」など、数多くの名物グルメを誇る、グルメ県でもあります!

きっと、すごい「まる怪グルメ」がいっぱい見つかるでしょう!

たとえば、この、どう読んでも怪獣としか思えないような「フジフォン」のように!

 

1.「フジフォン」登場

私がウルトラマンなら、思わず、

「出たな怪彗星フジフォン! これでも、喰らえッ!」 

と、スペシウム光線を照射してしまいそうな、怪獣チックな名前ですが、

実はこれ、怪獣を積載して地球に飛来した、怪彗星の名前ではではありません。

また、怪獣図鑑で異彩を放つ「巨大フジ隊員」をも想起させますが、そのようなある意味最強の恐ろしい存在でもありません。

 

この「フジフォン」さんはそんな恐ろしいものでは全然なくて、山梨で最近人気のスイーツの名前なのです!

まる怪グルメその36 

「ふじフォン」(富士吉田市)

 

おお! こ、これが、フジフォン!

って、これは山! 日本一の富士山じゃないですか!

はいッ。

ふじフォン」とは、山梨県、いや日本が誇る名山、霊峰富士を象ったシフォンケーキ

そのダイナミックなコンセプトから、雑誌やテレビ番組でも度々クローズアップされている、山梨県富士吉田市のお店、その名も「シフォン富士」さんの人気スイーツです。

 富士山の形のシフォンケーキの頂上には、パウダーシュガーの冠雪が。

厳選されたこだわりの地元の素材で手作りされた「ふじフォン」は、すっきりとした甘さで、ふんわりしっとりとした食感。いくらでも食べられます。

サイズも、スーパー大、スーパー小、大、小の4タイプ。 

パーティーやお土産に最適、盛り上がること間違い無し「ふじフォン」

山梨県富士吉田市のお土産はもちろん、通信販売もありますので、大切な記念日のインパクトにも、ぜひいかがでしょうか。

 

シフォン富士
http://www.chiffonfuji.jp/

 

 

2.「セイダノタマジ」登場

さて、次の「まる怪グルメ」は!

「セイダノタマジ」……!!

これは……怪獣名ネームとしては、語呂はよくないですが、

「セイギノミカタ」「セカイノオワリ」「ヤギリノワタシ」「ヤマダノカカシ」……

あるいは「ヤマタノオロチ」的な響きがあります。

伝説に出てくる古代怪獣のような響きです。

それでは、「セイダノタマジ」どんなグルメなんでしょうか!

せいだのたまじ
出典:http://www.hakken-uenohara.jp/entry.html?id=106755

まる怪グルメその22

「せいだのたまじ」(上野原市棡原地区)

 

こ、これが「せいだのたまじ」!

…その正体は!

小さなジャガイモを、使った郷土料理!

「せいだのたまじ」は、収穫しても残ってしまった小粒のジャガイモを味噌で甘辛く煮詰めた上野原市棡原(ゆずりはら)地区の郷土料理。無駄にせず、おいしく食べるための工夫です。

棡原地区は急な傾斜地が多く、水田を作りにくかったため、江戸時代から飢饉への対策として、ジャガイモを栽培してきました。

そんな歴史がありますので、昔から、小さなジャガイモも無駄にせず、美味しく料理して飢えに耐えてきたのです。

気になる名前の由来、「せいだ」とは、この地域でジャガイモのこと。

なぜジャガイモのことを「せいだ」というのかというと、一説には、江戸時代、飢饉対策に九州から取り寄せたジャガイモの植え付けを推奨した甲府代官・中井清太夫という人の名前からとられたといわれています。

そして、「たまじ」というのは小粒のジャガイモのこと。

かつて飢饉から人々を救ったジャガイモ料理は、現在上野原市内の棡原地区の『ふるさと長寿館』や西原地区の『羽置の里びりゅう館』で食べることができるそうですので、一度召し上がってみてはいかがでしょうか。

 

発見うえのはら!
http://www.hakken-uenohara.jp/entry.html?id=106755

ふるさと長寿館
https://www.city.uenohara.yamanashi.jp/shokokanko/tyojyu.html

羽置の里びりゅう館
http://biryukan.com/

 

 

3.「メマキ」登場

「メマキ」!

「メマキ」……

これも怪獣ネーム! いや、星人ネームですね。メマキ星人とか。

この響きからいうと、「めまい」に似ていますので、なんだか目をまわされそうな感じですね。

あるいは、帯状の武器で敵をぐるぐる巻きにして、ミイラのように動けなくしてしまう怪人の名前かもしれません。

こわいですねー。

 それでは、メマキ、登場です!

 

くらえメキマキ!

めまき
出典:https://www.town.fujikawaguchiko.lg.jp/ka/recipe_info.php?no=1

まる怪グルメその33

「めまき」(富士河口湖町)

こ、これがメマキの正体!

う! これがメマキ! これは期待以上に怪獣っぽいですよ!

この黒々とつややかな肌!

怪獣の王様を思い浮かべるのは私だけでしょうか!

「めまき」というのは、富士河口湖町周辺の郷土料理。

河口湖で取れたワカサギなどの魚を芯にして、アラメ昆布で三角形に巻き、手のひらぐらいの大きさで爪楊枝でとめて、醤油、砂糖、酒などで煮つめたもの。

「アラメ」(「メ」)で巻くことから、「めまき」(「布巻」)と呼ばれるようになったということです。

この河口地区は、江戸時代「富士山信仰」(富士講)の人々が、霊峰富士に登頂する途中に訪れ、賑わった街。

その巡礼者をもてなす家を「御師」(おし)といい、その御師の家で旅人に供されたのがこの「めまき」。三角形は富士山を、爪楊枝は登山者の金剛杖を意味していると伝えられています。

カルシウムをはじめ、滋養に富み、保存もきくので、これから富士山に登頂する旅人に栄養食、携帯食として重宝されました。

現在は、「御師」の家はなくなってしまいましたが、「めまき」は郷土料理として、富士河口浅間神社の例大祭には欠かせない料理となっており、この春祭りを「めまき祭り」と呼ばれています。

ぜひ、祭りに来て、ご賞味されてみてはいかがでしょうか。

 

富士河口湖町
http://www.town.fujikawaguchiko.lg.jp/ka/recipe_info.php?no=1

 

 

4.「ミミ」登場

「ミミ」……

さて、山梨県の「まる怪グルメ」もこれが5つめ。

ラストの怪獣ネームは「ミミ」です。

って、「ミミ」? 

「ミミ」のどこが怪獣ネームだ! とお思いかもしれません。

いやいや、そうじゃないんですよ。

たとえば、ウルトラセブンには「戦艦ロボット アイアンロックス」を操っていた「宇宙海底人 ミミー星人」が出てきますし、

快獣ブースカには巨大な貝「ミミ」が、

チビラくんにも「ミミー」というキャラクターが出てきます。

というわけで、山梨県でこんどのミミさんは、どんなミミさんでしょうか!?

いでよ、ミミ!


みみ
出典:http://healthmate-sakegawa.com/?p=1215

まる怪グルメその39

「ミミ」(富士川町十谷)

おお! こ、これが…「ミミ」!

ごくり…。うまそう!

はい。

「みみ」は、南アルプス、山梨県南巨摩郡富士川町、鰍沢地区の十谷(じっこく)に伝わる郷土料理。

小麦粉を練って一口大の「みみ」と呼ばれる短い麺を、ゴボウやサトイモ、カボチャ、ニンジン、ダイコンなど、季節の野菜とともに味噌で煮込んだ食べ物です。

「みみ」というのは、人間の「耳」に似ているからという説もありますが、福を掬うという意味で、穀物をふるう農具の「箕(み)」の形から来ているという説が有力です。

 そもそもは、この料理は源氏の武将が戦勝を祝うためにつくった料理だと言われ、現在でも、お祝いの日には食されています。

伝統のある郷土料理ですが、まだなかなか知られていない珍しいお料理でもありますので、お近くに行かれた際は、ぜひご賞味してみてはいかがでしょうか。

 

みみの里 つくたべかん
http://www.michinoeki-fujikawa.jp/tukutabe/

 

 

5.「オザラ」登場

さて、秋田県の「まる怪グルメ」もこれが5つめ。

「オザラ」です。

「オザラ」……これは、なかなかの怪獣ネームですね。

地域やお店によっては

「オダラ」

「オダラウドン」

ともいうようですが、いずれも、怪獣度が高くて、いい感じです。

怪獣ネームの鉄則として、濁音と、怪獣の王道、ラ行音が入っているのがポイントが高いのですが、さらに「オダラウドン」の場合、さらに怪獣感満載の名前になってしまいます。

だって、「オダラウドン」ですよ!

末尾にはボス然とした「ドン」が入り、おまけに、さり気なく入っている「ラウド」の文字。これは「うるさい」「やかましい」という意味ですから、きっと、耳をつんざくような大音響怪獣なのかもしれません。

いやあ、期待が高まります。

それでは、「オダラウドン」こと「オザラ」とは、一体どのようなグルメなのでしょうか!

 

いでよ、オダラウドン!

ドーン!


おざら
出典:http://www.oganavi.com/chisan/foods/191/2860.php

まる怪グルメその40

「おざら」(甲府市)

こ、これが、「おざら」!?

って、これは「ほうとう」!

うまそうです!

「おざら」は、ざるうどんのように、具の入った温かい「つけ汁」に、冷やした「ほうとう」をつけて食べる料理。

甘辛いつけ汁にはゴボウやニンジン、ダイコンなどの野菜が入っています。

もともとは、「おだら」といい、山梨県甲斐市の郷土料理だったといわれています。

山梨の名物「ほうとう」はやはり、アツアツでいただくというイメージがありますが、夏場は売上が落ちために、「冷やしほうとう」として売り出したところ、山梨県内に広まったとのことです。

ちなみに、もともとのルーツは名前が「おだら」だったようですが、店によっては「おだらうどん」とも呼ばれ、近年は「おざら」と呼ばれることが多いようですね。

山梨に行かれた際には、アツアツの「ほうとう鍋」もいいですが、冷たい「おざら」もご賞味されてみてはいかがでしょうか。

 

富士の国やまなし観光ネット
http://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/eat/p3_0095.html


 

全国にはまだ、「まるで怪獣のような魅力的な名前を持つグルメ」(まる怪グルメ)がたくさんあります!

次はあなたの街の「まる怪グルメ」をご紹介するかもしれません! (情報をお寄せください!)

それでは!

 

プロフィールPROFILE

山本メロス

子どもの頃、ウルトラマンの当て物カードとウルトラマン消しゴムを収集し、ケイブンシャの「全怪獣怪人大百科」を愛読。
好きな怪獣は恐竜戦車。好きな快獣はブースカとチャメゴンとカモスケ。
好きなウルトラマンはウルトラマンキッズの「ルーキー」。

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