「マガニヅケ! これでも食らえッ!」 ウルトラ【まる怪】グルメ 第9回〜佐賀編〜

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ニッポンのウルトラなものを日々調査している「ウルトラJ」編集部より、ご当地グルメ担当のメロス山本隊員が見つけた「まるで怪獣のように魅力的な名前を持つグルメ」略して《まる怪グルメ》5選をお届けします!


こんにちは! メロス山本、略してメロ山です!

これまにで日本各地の「まる怪グルメ」を探訪してきましたが、いやあ、この広い日本には、まだまだあるもんですねえ。

「まるで怪獣のように、魅惑的で強烈な響きを持つ名前の食べ物」が。

 

というわけで…今回は、吉野ケ里遺跡を擁し、古代から人々の暮らしが息づいていた、悠久の歴史に彩られた佐賀県!

有田焼伊万里焼といった焼き物、「武士道」を重んじた鍋島藩、そして、「佐賀のがばいばあちゃん」といった、歴史と文化の香りが高い地域としても有名です。

有明の海の幸「有明海苔」「ムツゴロウ」「呼子イカ」といった海産物、豊かな自然と温暖な気候が育む「佐賀牛」などの農産物など、グルメを誇る佐賀県ですから、

きっと、がばい!な「まる怪グルメ」がいっぱい見つかるでしょう!

たとえば、この、どう読んでも怪獣としか思えないような「マガニヅケ」のように!

 

1.「マガニヅケ」登場

私がウルトラマンオーブなら、思わず、

「出たな魔王獣マガニヅケ! これでも、喰らへッ!」 

と、スペリオン光線を照射してしまいそうな、怪獣チックな名前ですが、

実はこれ、怪獣の名前でも、魔王獣の名前でもではありません。 

この「マガニヅケ」はそんな恐ろしいものでは全然なくて、佐賀県に古くから伝わるグルメの名前なのです!

それでは、マガニヅケ!

ドーン!

真がに漬け
出典:http://genkaizuke.co.jp/SHOP/15512/15514/list.html
まる怪グルメその41 

「真がに漬け」(有明海沿岸)

 

おお! こ、これが、マガニヅケ!

って、これは! パッと見、全然わかりません!

一体何でしょうか!

はいッ。

真がに漬け」とは、「有明海のキャビア」とも称される珍味で、シオマネキというカニを殻ごと砕き、塩と唐辛子、醤油などで味付けしたもの。

「がん漬(ガンヅケ)」とも呼ばれ、佐賀県を代表する珍グルメの一つなのですが、その起源は古く、飛鳥時代には宮中に献上され、奈良時代に編纂された「万葉集」にも歌われている由緒正しいご当地グルメ!

原料となる「シオマネキ」というカニは片方のハサミが極端に大きなカニのことで、夏の終わりから秋にかけて収穫されます。地元では「マガニ」「ガンヅケガニ」とも呼ばれます。

磯の香りと、ピリリとした辛さから、炊きたてのご飯や酒の肴にピッタリ。

カニをまるごと使っているので、カルシウムやミネラル、キチンキトサン、ヨード、鉄分など滋養にも飛んでおり、疲労回復食欲増進にも効果があります。

甲羅をガリガリと噛み砕きながら食べるのが、醍醐味といわれています。

佐賀県においでになった際はもちろん、各地の佐賀県アンテナショップや九州物産展などでも入手できる場合がありますので、ぜひご賞味されてみてはいかがでしょうか。

 

玄界漬株式會社
http://genkaizuke.co.jp/SHOP/15512/15514/list.html

 

2.「テンペ」登場

さて、続いての「まる怪グルメ」は!

テンペ」……!!

これは……怪獣名ネームとしては、かわいい響きです!

「ウルトラマンタロウ」に「カンガルー怪獣チンペ」が登場していましたが、きっとそういう、マスコット的な怪獣にちがいありませんよ。

あるいは「テンペラー星人」や「テペト星人」といった怖い宇宙人もいますので、カワイイ系に見せかけて実は恐ろしい宇宙静物かもしれません。

では、テンペさん! どーぞ!

 

バーン!

テンペ
出典:http://www.town.shiroishi.lg.jp/asobou/tabetokanba/_2144.html

まる怪グルメその42

「テンペ」(白石町)

 

こ、これが「テンペ」

って、何これ!?

「テンペ」とは、煮大豆にテンペ菌をつけて発酵させたもので、佐賀県の白石町で作られているご当地グルメです。

でも、この「テンペ」、実は、これインドネシア発祥の発酵食品。

大豆の発酵食品というと納豆を思い浮かべますが、このテンペは納豆菌ではなく、その名も「テンペ菌」という菌で大豆を発酵させ、ブロック状に固めた食品。味は納豆のような臭いはほとんどなく、糸を引いたりすることもない、クセのない味です。

鉄分、カルシウム、リノール酸、ビタミンB、大豆イソフラボンなどを多く含み、抗酸化作用が強いため、脂肪の酸化を防いで、生活習慣病の予防にも良いといわれています。

 健康食品として、そして脂肪を蓄積しないダイエット食品として、欧米などでも注目され、近年日本でも人気が高まってきている「テンペ」。

そのテンペを「しろいしテンペ」というブランドで特産品としているのが、大豆の生産が盛んな佐賀県白石町です。

料理の素材として、ご飯に混せて炊いたり、ハンバーグのパティに加えたり、カレーやパスタソースに入れたり、ケーキに混ぜ込んだりと、さまざまな料理に応用できるほか、そのままお酒のおつまみ、体にいいお菓子としてもおいしくいただくことができます。

 高機能性食材として、これから、日本でももっと広まるといわれている「テンペ」。

みなさんもひと足お先に試してみてはいかがでしょうか?

 

白石町ホームページ
http://www.town.shiroishi.lg.jp/

 

3.「マジェンバ」登場

「マジェンバ」!

これもいい怪獣ネーム! というよりも、なんとなく真剣でマジカル、マジェスティックな響きがありますね。

なんとなく、「ドラゴンボール」の最後の方に出てきたキャラクターのような響きも感じさせる、マジェンバ、一体どんな佐賀グルメなのでしょうか!?

 

レッツ、マジェンバ!

 マジェンバ
出典:https://www.city.ogi.lg.jp/main/14093.html

まる怪グルメその43

「マジェンバ」(小城市)

こ、これがマジェンバ!

美味そう!

この「マジェンバ」、小城市の特産品の食材を、麺を混ぜたものです。

つまり

まぜそば」、ということでしょうか。

マゼソバ

マジェソバ

マジェンバ

バンザーイ

バンジャーイ

バソジャーイ

なるほど! そういうことなんですね。ん? 

え!?違うの!?

 はい。じつは「マジェンバ」の由来は「まぜそば」ではなく、佐賀弁で「まぜて」という意味の「まぜんば」から来ているそうです! そーでしたか。

 ということで「マジェンバ」とは、佐賀県小城市のご当地グルメ!

とはいえ、レシピに厳密な決まりはなく、使用する「麺」は、麺であれば、中華麺であっても、豆乳麺であっても、パスタであっても、ちゃんぽん麺であってもよいそうです。

その麺と混ぜて絡める食材も、自然豊かな小城市の自慢の食材を使っていれば、なんでもいいということです。

玉ねぎやアスパラガス、レンコンのような農産物や、赤貝、海苔などの有明海の海産物など、お店ごとに工夫をこらした食材が使われています。

そして、その麺と具材を結びつけ、引き締めるのが、特製の「マジェンバのたれ」。

この「マジェンバのたれ」も市販されていますので、ご自宅で「マジェンバ」を気軽に楽しむこともできます。

 

和風、洋風、中華風…小城市内では、それぞれのお店のオリジナリティ豊かなマジェンバを提供していますので、小城市に行かれた際には、食べ比べてみてはいかがでしょうか。

 

小城市ホームページ
https://www.city.ogi.lg.jp/main/14093.html

 

4.「ダブ」登場

「ダブ」……

うーん、この怪獣ネーム…お肌がスベスベになりそうな石鹸のような名前なので、思わず口から泡を吹く、カニのような怪獣を思い浮かべてしまいそうです。

地域によっては、「ダブ」は「サブ「ザブ」「ラブなどとも呼ばれているそうなので、もしかしたら6つ子のOそ松さん的な宇宙人なのかもしれません…。うーん、女性ファンにヒットしそうな気がします!

そんな、想像力を掻き立てる「ダブ」ですが、

果たして、どんな「ダブ」なのでしょうか!

 

いでよ! ダブ!


たぶ
出典:http://www.ja-zenjyokyo.jp/tradition/detail.php?id=558

まる怪グルメその44

「だぶ」(佐賀県唐津市)

おお! こ、これが…「だぶ」! 

 

だぶ」は、佐賀県唐津市周辺に伝わる郷土料理。

昔から結婚式や初節句、七五三などの慶事や、仏事の席で振る舞われてきたそうです。

ハレの席では、タケノコやレンコン、コンニャク、しいたけ、きくらげ、鶏肉、カマボコなどの材料を四角く切って砂糖を使わず調理し、法事などの憂いの時には三角に切って、華やかな色の玉麩なども使わず、砂糖をきかせるなどという決まりがあるそうです。

気になる「だぶ」という名前の由来は、多めの汁に煮崩れしない具材を入れて「だぶだぶ」(ざぶざぶ)に煮て仕上げる料理だからだそうです。

郷土料理ということで、観光客向けに食べられるお店も少ないようですが、もし機会があったら、味わってみられてはいかがでしょうか。

 

JAからつ
http://www.ja-karatsu.or.jp/recipe/recipe02.html

 

5.「ワラスボ」登場

さて、佐賀県の「まる怪グルメ」もこれが5つめ。

「ワラスボ」です。

うむ。ワルラスボスっぽい怪獣ネームですね。

え?

「いくら怪獣ネームだからって、結局は単なるご当地グルメなんだろうって!?」

ええ。

まあ、それを言われてしまうと、この企画の根幹が揺らぐわけですが、残念ながらその通りです。

この結局、ワラスボも、佐賀県の美味しいグルメなんですよ。

ええ。

怪獣じゃなくって、ごめんなさい。

はい。

それでは、美味しいグルメ、ワラスボを紹介します。

どーぞ!

ワラスボ
出典:http://zukan.com/fish/internal571

まる怪グルメその45

「ワラスボ」(有明海沿岸)

ギャー!

かかか怪獣だーっ!

 

はいっ。

というわけで、佐賀のまる怪グルメさいごの一つは、「ワラスボ」

このエイリアンそっくりなお魚は、実はムツゴロウと並ぶ、有明海に棲む珍魚でハゼの仲間です。愛されキャラのムツゴロウとは正反対のグロテスクな容貌が特徴です。

ウナギのようにヌルヌルの体は血管や内蔵が透けて見え、歯をむき出した顔つきは、まさにモンスター

もちろん、グルメというぐらいですから、ちゃんと食べられます。しかも美味しいのです

初夏からに夏にかけて盛んに漁られ、刺身や握り寿司、からあげ、味噌焼き、味噌汁などで食されるほか、内臓を取って干物にします。

お酒との相性は抜群で、酒のつまみにしたり、ヒレ酒のようにお酒に浸けて「すぼ酒」として飲んだりもします。

干物を粉末にした「もくさい」は、ふりかけのようにご飯にかけて食べると格別です。

現在、佐賀県は「ワラスボ」の特設サイトやプロモーション映像まで創って、有明海のエイリアン・グルメを猛烈アピール中!

有明海沿岸のお店で食べられる他、干物は九州物産展やアンテナショップなどでも購入できることがありますので、一度そのルックスと味のギャップを体験されてみてはいかがでしょうか。

 

佐賀市ワラスボ特設サイト ALIEN OF ARIAKE WARASUBO
http://www.saga-city.jp/wrsb/


 

全国にはまだ、「まるで怪獣のような魅力的な名前を持つグルメ」(まる怪グルメ)がたくさんあります!

次はあなたの街の「まる怪グルメ」をご紹介するかもしれません! (情報をお寄せください!)

それでは!

 

プロフィールPROFILE

山本メロス

子どもの頃、ウルトラマンの当て物カードとウルトラマン消しゴムを収集し、ケイブンシャの「全怪獣怪人大百科」を愛読。
好きな怪獣は恐竜戦車。好きな快獣はブースカとチャメゴン。
好きなウルトラマンはウルトラマンキッズの「ルーキー」。

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