ウルトラJ

2016.10.23

グルメ
「出たなオイリソフト! これでも食らえッ!」 ウルトラ【まる怪】グルメ 第11回〜香川県編〜

ニッポンのウルトラなものを日々調査している「ウルトラJ」編集部より、ご当地グルメ担当のメロス山本隊員が見つけた「まるで怪獣のように魅力的な名前を持つグルメ」略して《まる怪グルメ》3選をお届けします!


こんにちは! メロス山本、略してメロ山です!

これまにで日本各地の「まる怪グルメ」を探訪してきましたが、いやあ、この広い日本には、まだまだあるもんですねえ。

「まるで怪獣のように、魅惑的で強烈な響きを持つ名前の食べ物」が。

 

というわけで…今回は、四国は香川県、またの名を「うどん県!」 

香川県民のソウルフードといえば、言うまでもなく「さぬきうどん」一択! でしょうが、それではこのコーナーが終わってしまいますので、うどん以外の郷土グルメをご紹介したいと思います!

香川県といえば、江戸時代には全国的な信仰をあつめた「こんぴらさん」こと金刀比羅宮のお膝元。そして讃岐は弘法大師空海の生誕地! 金比羅参詣や四国八十八ヶ所霊場巡りの旅人への御接待の精神が染み付いた「おもてなし」の地です! 名物料理も盛り沢山です。

きっと、怪獣の名前のような「まる怪グルメ」もいっぱい見つかるでしょう!

たとえば、この「オイリソフト」のように!

 

1.「オイリソフト」登場

私がウルトラマンタロウなら、思わず、

「出たなオイリソフト! これでも喰らえッ!」 

と、ネオストリウム光線を照射してしまいそうな怪獣ネームですが、もちろんこれは石油タンカーを襲って石油を飲み尽くすオイル超獣の名前などではありません。

この「オイリソフト」、そんな恐ろしいものではなくって、実は香川県のご当地グルメの名前なのです!

それでは、オイリソフト!

お入り!

クロ月さん(@black_moo00n)が投稿した写真

まる怪グルメその51

「おいりソフト」(香川県)

こ、これが「オイリソフト」!?

まるで、光の国のようなきらびやかな…色彩! の…ソフトクリーム!

しかし、このソフトクリームについているファンシーな物体は一体何なのでしょうか!?

はい!

このソフトクリームについているのは、「おいり」という、香川県の西讃地方で作られている「あられ」に似たお菓子。

古くから「嫁入り」の際にご近所へのお土産として配られる、おめでたいお菓子として親しまれています。そのルーツは、安土桃山時代にさかのぼることができるそうです。

おいり
出典:http://www.my-kagawa.jp/photo/10000400

主な原料はもち米で、お餅を賽の目に切って「煎る」ことで、1センチほどに膨らんで丸くなります。「お煎りもの」というのが、「おいり」の名前の由来です。

口に入れるとほんのり甘く、ふわりと溶けてしまう、その不思議な食感。

熟練の職人さんによると「あらゆるお菓子の中でも最も時間がかかる」といいます。なんと「おいり」は1週間にもわたる工程で作り出されているのです。

今日では、婚礼の引き出物だけでなく、お祝いごと全般に使われ、さらにお土産としても販売されるようになりました。

「おいり」は、その見た目の可愛さと、不思議な食感から、テレビ番組などでもよく取り上げられ、県外からの注文が激増しているそうです。

その「おいり」をソフトクリームにトッピングしたのが「おいりソフト」。冷たくて柔らかいソフトクリームに加えて、おいりのサクッとした食感が絶品です。

そのルーツが結婚式の引き出物ですから、「縁結び」「恋愛成就」にご利益があるといわれています。

「おいり」は通信販売で取り寄せられますが、さすがに「おいりソフト」は現地でしか食べられませんので、ぜひ、香川を訪れてご賞味してみてはいかがでしょうか。

LOVEさぬきさん
http://www.kensanpin.org/products/products/list.php?category_id=207

巡るめく四国
http://www.shikoku.gr.jp/gourmet/116

2.「ヒシオドン」登場

「ヒシオドン」……!!

この響きは……まさに怪獣ネーム! やはりドンがつく名前は強そうです!

聞くところによると、実際に哺乳類の祖先となった「シオドン」という爬虫類がいたそうですから、そのシオドンが怪獣化したものかもしれません。

ヒシオドン、その正体とは!?

ドーン!

ヒシオドン
出典:http://www.olive.or.jp/food/hisiodon/h-015.html
まる怪グルメその52

ひしお丼」(小豆島)

こ、これがヒシオドン

って、美味そうなドンブリではないですか!

はい。

ひしお」とは「醤」と書き、食品を麹と食塩で発酵させた調味料のこと。代表的なものが、大豆で作った「醤油」です。

瀬戸内海に浮かぶ小豆島というと、オリーブ小豆島そうめんなどが有名なのですが、実は日本でも有数の醤油の産地でもあります。

古来、小豆島は塩造りが盛んでしたが、今から約400年前の江戸時代に、小豆島で醤油づくりが始まりました。

現在も、「(ひしお)の郷(さと)」と呼ばれる通りには、江戸時代からの醤油の醸造所や戦前からの醤油蔵、佃煮工場の立ち並ぶ通りがあり、登録有形文化財や、近代化産業遺産に認定されています。

その「醤油」と、醤油づくりの際に生まれる「もろみ」を使った丼が「ひしお丼」。

具材はお店によってさまざまですが、決まりはいずれも小豆島の魚介や野菜、オリーブなどの地元の食材を使い、箸休めとして、小豆島産のオリーブを使うこと。

島内の20数件の飲食店やホテルなどで、それぞれオリジナリティのある「ひしお丼」を提供しています。

また、醤油を使ったソフトクリームやプリン、カステラのような「ひしおスイーツ」もあります。

小豆島をお訪ねの際には、お試しになってみてはいかがでしょうか。

たまらなく小豆島
http://www.olive.or.jp/hishio/history.html

 

3.「マンバノケンチャン」登場

「マンバノケンチャン」……!!

これはなんともよくわからない、スゴイ名前ですね。

名前を聞いただけでも、いろんな物語が湧いてきそうな、そんなポテンシャルの高い名前です。たとえば…

「さっき職員室で聞いたけど、ケンちゃん、《マンバ》になったってよ!」

「ええっ! マンバって何?」

そうすると、メガネをかけたハカセ的なポジションの奴が言うんですね。

《マンバ》とはインドではナーガとも呼ばれ、仏教では竜神ともされる、世界最強の毒蛇《ブラックマンバ》を含む、キングコブラ類のことですよ」

「ええッ! けんちゃんがそんな恐ろしいものに!」

「そりゃあ大変だ! ケンちゃんが《マンバ》に!」

「僕がどうしたの!?」

「け、け、け、けんちゃーん!」

「マンバのけんちゃんが来た!」

みたいな場面が思い浮かびますね。 

さまざまなドラマを内包していそうな、この「マンバノケンチャン」。一体どういう食べ物なのでしょうか!?

まんばのけんちゃん
出典: https://www.higashikagawa.jp/itwinfo/i4244/

まる怪グルメその53

「まんばのけんちゃん」(香川県)

こ、これがマンバノケンチャン!!

全然コブラっぽくないです! 美味しそうな「おひたし」っぽいですよ!

はい。

まんばのけんちゃん」とは、「まんば」と呼ばれる葉野菜を油揚げや豆腐、いりこなどとともに煮びたしたもの。香川県で広く食べられている郷土料理で、おふくろの味です。

 「まんば」とは「万葉」と書き、「千葉」「百貫」「百花」などと呼ばれ、昔は「讃岐高菜」という地元の高菜を「まんば」と読んでいましたが、絶えてしまったため、現在は「三池高菜」と呼ばれる高菜の一種を「まんば」と呼びます。

「けんちゃん」とは「けんちん」から来ているそうです。

この「まんばのけんちゃん」は香川県東部(東讃地方)での呼び方で、西讃地方では「ひゃっかの雪花(せっか)」という風流な名前で呼ばれます。

家庭ごとに調理方法や具材なども違いますが、香川県では昔から日常的に食べられてきたもう一つのソウルフード。地元では学校給食でもお馴染みです。

堅くてアクの強い高菜類は、全国的には高菜漬けにして食べることが多く、「まんばのけんちゃん」のように生に近い形で食べることは珍しいそうです。水に漬けてアク抜きをして調理します。

冬野菜であるまんばは、冬になるとやわらかく、甘くなります。

含まれる栄養はほうれんそう並といわれており、ビタミンCはほうれん草の2倍。免疫力を高める効能があります。

その上、たくさん食べられない高菜漬けとは違い、「まんばのけんちゃん」はまとまった量を食べることができますので、体調を崩しやすい寒い冬の健康維持にも最適です。

これからの冬の季節、香川県の食べ物屋、居酒屋などでも「まんばのけんちゃん」(「ひゃっかの雪花」)を食べられるお店がありますので、香川県に行かれた際には、うどんとともに食してみてはいかがでしょうか?

香川の情報満載「あ!みぃつけた」
http://www.sanuki.com/mag-kagawa/cooking/002.shtml


 

全国にはまだ、「まるで怪獣のような魅力的な名前を持つグルメ」(まる怪グルメ)がたくさんあります!

次はあなたの街の「まる怪グルメ」をご紹介するかもしれません! (情報をお寄せください!)

それでは!