「出たなスイートン! これでも食らえッ!」 ウルトラ【まる怪】グルメ 第14回〜埼玉県編〜

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ニッポンのウルトラなものを日々調査している「ウルトラJ」編集部より、ご当地グルメ担当のメロス山本隊員が見つけた「まるで怪獣のように魅力的な名前を持つグルメ」略して《まる怪グルメ》3選をお届けします!


こんにちは! メロス山本、略してメロ山です!

これまでに日本各地の「まる怪グルメ」を探訪してきましたが、いやあ、この広い日本には、まだまだあるもんですねえ。

「まるで怪獣のように、魅惑的で強烈な響きを持つ名前の食べ物」が。

というわけで…今回は、埼玉県! 埼玉県といえば、さいたまの名前のルーツであるといわれる「さきたま古墳群」のように、たくさんの古代遺跡があり、長い歴史を持つ地域! 稲荷山遺跡からは、漢字が刻まれた5世紀の鉄剣が発掘されており、現在の東京の都心部が海や沼地、原野だった頃から、埼玉の地では文化的な生活が行われていたともいわれています!

そんな歴史ある埼玉なら、きっとまるで怪獣の名前のような「まる怪グルメ」もいっぱい見つかるでしょう!

たとえば、この「スイートン」のように!

1.「スイートン」登場

私がウルトラマンなら、思わず、

「出たなスイートン! これでも喰らえッ!」 

と、ウルトラ頭突きをぶちかましてしまいそうな怪獣ネームですが、もちろんこれは空から落ちてきたメガトン怪獣の名前などではありません。

この「スイートン」は、そんな恐ろしい怪獣ではなく、実は埼玉県が誇るご当地フードの名前なのです!

それでは、スイートンさん!

どーぞ!!

スイートン
出典:http://www.city.hanno.saitama.jp/0000000556.html

まる怪グルメその60

「スイートン」(飯能市)

こ、これがスイートン!?

まるでガッツ星人の頭のような白くてまん丸な半球!!

一体、これはなんでしょうか?

はいっ!

この「飯能すいーとん」の名前の由来は……米粉や小麦粉で作った団子を具にしただんご汁、即ち「すいとん」のことです!

日常的に「すいとん」が食べられていた飯能地区でしたが、時代の変化とともに食べられることが少なくなっていったそうです。

しかし、歴史と伝統を感じさせる新グルメを創出したい! という地元の人々によって「すいとん」が復活します。

昔、この埼玉県飯能地区では、養蚕が盛んでした。この地の風習で団子や柑橘類を蚕に見立て木の枝に飾り、蚕繭の出来を祈る「繭玉飾り」というものがありましたが、この「繭玉飾り」の伝統もモチーフにしながら「飯能すいーとん」が誕生したのです。

「すいーとん」という名前にはSweet(やさしい・すてきな)と、Toon(町)という意味が込められています。

もちもちした団子の中には、飯能産のマカを練り入れてあり、その団子を口にすると、中からは地元産の野菜やチーズ、魚介類、肉など、さまざまな具材が溢れ出して、多彩な味わいを楽しむことができます。味付けはお店によって、和風、洋風、中華風とさまざまなアレンジが楽しめます。

かつて、日本を代表する産業として栄え、地域を潤した蚕の繭。今はその繭をかたどった「飯能すいーとん」が、旅人のお腹を温めてくれます。山林文化都市・飯能を訪れた時には、ぜひ、「飯能すいーとん」を味わってみてはいかがでしょうか。

飯能市公式サイト:http://www.city.hanno.saitama.jp/0000000556.html

2.「ゴジル」登場

ゴジル……!

この名前、なんとなく、ギリギリヤバそうな感じですね。

なんだか、ドキドキします。

まるでウルトラマンがジラースの襟巻を千切り取った時のようなドキドキ感です。

そう。まるで、いつも海から上陸する、最近は蒲田の川から上陸したあの怪獣のような名前ですが……海のない埼玉にゴジルとは…!

それでは「ゴジル!」見てみましょう!!!

呉汁
出典:http://www.sainokuni-kanko.jp/?page_id=1027
まる怪グルメその61

「かわじま呉汁」(川島町)

かわじま…呉汁!

これはもしかして、孫権でお馴染みの中国の呉から伝わってきたから呉汁なのか?

それとも、「この世界の片隅に」で舞台になった広島県の「(くれ)」が関係あるのでしょうか!

あるいは南洋・大戸島に伝わる「呉○羅」から取ったのでしょうか…?

どういう意味なんでしょうか…!?

はいっ。

じつは、「呉」とは、「大豆をすりつぶしたもの」のことで、それを汁にしたてたものを「呉汁」といいます。

「かわじま呉汁」と、地域名がついているとおり、実は「呉汁」自体は全国的に食べられている農村料理。自分の地元にも「呉汁がある!」という方もいらっしゃるかもしれません。

埼玉県の川島町では、稲の水田の畦などに大豆を植えて育て、冬場のタンパク源としていたそうです。そのため大豆は「たのくろ豆」などとも呼ばれました。

大豆をすりつぶして作る温かい「呉汁」は、冬のごちそうだったそうですが、食文化の変化や、核家族化などで、一時期は忘れられようとしていました。その「呉汁」をご当地グルメとして復活させたのが、「かわじま呉汁」なのです。

「かわじま呉汁」の特徴は、地元産の新鮮な大豆をすりつぶした豆汁に、ふんだんに用いられた野菜と、芋がら。これらを土鍋や鉄鍋で煮込むと、たっぷりと栄養分が詰まった、ホットでヘルシーなお鍋が出来上がります。

埼玉県川島町を訪れた際は、ご賞味してみては、いかがでしょうか。

川島町の郷土食:http://www.kawajima.or.jp/suttate/gojiru/index.html

3.「フッテンスレスレボッタラ」登場

フッテンスレスレボッタラ」……!!

こ、これは!? うーん。なんて言っていいのか…?

怪獣の名前というより……宇宙語のような…

そういえば、ウルトラマン第二話でイデ隊員がバルタン星人に話しかけた宇宙語「キエテ・コシ・キレキレテ」にも、どことなく似ている気がしますし、UFOを呼び出す呪文「ベントラベントラ!」や、「いあ・いあ・くとぅるふ・ふたぐん」みたいな、異次元の邪神を呼び出す呪文のようにも思えますね。

あるいは、古い歴史を持つ「さきたま」の国・埼玉ですから、なんらかの古代の言語なのかもしれませんね。

薄暗い地下遺跡でどこからともなく響いてくる低い詠唱の言葉! 意味不明の言葉……「コントラ・デクストラ・アベニュー」とか、「イロイッカイズツ」

なんだか、コズミックな恐怖を持つ、名状しがたい奴に違いありません。

末尾の「ボッタラ」がまるで伝説の巨人ダイダラボッチを思わせるような感じもありますから、さぞかし、スケール感のあるグルメに違いありません!

それではバランカバランカ! 我は求め訴えたり! 

フッテンスレスレボッタラ! 

でてこーい!

フッテン
出典:http://www.sainokuni-kanko.jp/index.php?page_id=828

まる怪グルメその62

「フッテンスレスレぼったら」(川口市)

こ、これがフッテンスレスレボッタラ!!

もんじゃ焼のような…お好み焼きのように見えますが…!?

はいっ!!

「ぼったら」とは、埼玉県川口市では、昭和の子どもたちが駄菓子屋などで食べてきた川口のソウルフード。

水と小麦粉を混ぜた汁を具材とともに鉄板で焼き、ヘラでこすり取って食べるもの。「もんじゃ焼き」との違いは「もんじゃよりさらに水分が多い?」「もんじゃより具が少ない?」「名前が違う?」など、諸説あるようですが、分類は後世の研究者に託すことにして、もんじゃに近い存在であることは間違いないようです。

この「ぼったら」ですが、近年では川口市内でも食べられる場所が減っているそうで、せっかくの川口名物「ぼったら」「もっと食べやすくできないか」という地元の人の思いから開発されたのが、「フッテンスレスレぼったら」です。

お好み焼きのような生地を、川口ぼうふうや深谷ネギなど、地元産の野菜などとともに焼き、カレー味や川口特産の味噌などで味付けして、片手で食べられるファーストフードの形にしたもの。

名前の由来は、川口が溶鉱炉の煙突(キューポラ)が立ち並ぶ「鋳物の町」であることから、「アツい食べ物」ということで「沸点スレスレ」と命名されたそうです。

ちなみに、この「フッテンスレスレぼったら」をハンバーガーにした「フッたらバーガー」も開発されているそうです。川口にお越しの際は、お試しになってみてはいかがでしょうか。

埼玉県観光課 ちょこたび埼玉:http://www.sainokuni-kanko.jp/index.php?page_id=828

 


 

全国にはまだ、「まるで怪獣のような魅力的な名前を持つグルメ」(まる怪グルメ)がたくさんあります!

次はあなたの街の「まる怪グルメ」をご紹介するかもしれません! (情報をお寄せください!)

それでは!

プロフィールPROFILE

山本メロス

子どもの頃、ウルトラマンの当て物カードとウルトラマン消しゴムを収集し、ケイブンシャの「全怪獣怪人大百科」を愛読。
好きな怪獣は恐竜戦車。好きな快獣はブースカとチャメゴン。
好きなウルトラマンはウルトラマンキッズの「ルーキー」。

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