【ニッポン全国ウルトラ探しの旅】神奈川県・箱根湯本駅周辺を散策してみた!その4 ・ムク&ハリとは? 箱根のウルトラなお土産「箱根寄木細工」

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ウルトラJのライターであるウインダム山田・カネゴン武蔵・私ことキングジョー永田が日本各地を旅してさまざまなウルトラなポイントを探す新プロジェクト【ニッポン全国ウルトラ探しの旅】。

第1弾では箱根湯本駅周辺を巡り、えゔぁ屋や北原おもちゃミュージアムほか各所を訪れたり、お蕎麦三昧「箱根 暁庵」で美味しいお蕎麦を頂いたり、勢いに乗ってその「暁庵」さんに突撃取材を敢行したりしました。トリを飾る今回は、箱根を代表するお土産・箱根寄木細工にフォーカスした内容をお届けします!

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それは散策中に寄ったとあるお土産屋さんでの一幕です。

ウインダム山田「このムクって、なんなんでしょうね?」

カネゴン武蔵「う~ん、ちょっと分からないな~」

確かに、2人が見ている寄木細工のペン立ての値札に“ムク”の文字があります。そういう目で見れば、ほかの商品にもムクの名が付けられているのものと、そうで無いものがあることが分かります。

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例えばこちらお盆にはムクのほか、“ハリ”という、これまた聞き慣れない名称が付けられております。

カネゴン武蔵「どこに違いがあるんだろうね~?」

ウインダム山田「それに不思議ですよ! 明らかにこのハリのお盆の方がムクより大きくてデザインも凝っているのに、値段が高いのはムクの方になっています!」

キングジョー永田「説明しよう!」

そこに私・キングジョー永田が颯爽と登場します。実は2人よりも前に疑問を抱いていた私は、一足早くお土産物屋の店員さんに訊いておりました。入手したばかりの知識を、私は口角泡飛ばし、身振り手振りを交え、一気呵成に披露します!

ウインダム山田&カネゴン武蔵『……はぁ~っ』

私がしゃべり終えると、2人はひどくゲンナリした顔になりました。先程の疑問も氷塊したはずなのに、まったくもって理解に苦しむ。――何故だ!?

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真相をお話しする前に、箱根寄木細工の製法を大まかに紹介しましょう。

金太郎飴を想像してください。金太郎飴はどこを切っても断面が同じ絵柄になるのが特徴です。その絵柄に当たる部分が、カツラ神代や、ウルシ、ケヤキなど、色の異なる木を寄せ合わせて作った模様になっているわけです。その金太郎飴に似た木の棒を複数束ねて幾何学模様のブロック状にし、そこから種板という原型を作ります。この種板を鉋(かんな)で削って出てきたスライス状のものを、お盆などに貼っていく。これがハリです。つまりハリとは“貼り”を意味し、実際このように表記します。

対してムクとは、前述のブロックをそのまま成型し、くり抜いたり削ったりしてお盆や箸立てなどにしていきます。するとどういうことになるか?

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お分かりいただけたでしょうか。商品の表面だけでなく側面にも、あの特徴的な色合いが表れています。日用品に姿を変えていても実体は寄木ブロックそのものなのですから、全面くまなく模様になっている、ここがハリと異なる点なのです。ムクとは無垢と書き、無垢材を意味します。もちろん、ハリとムクの両者に優劣はありませんが、ムクの方が素材を贅沢に使っているため、ハリに比べて値段が高くなる傾向にあるわけですね。

いかがです? 興味が出てきたのではありませんか? 箱根寄木細工にはどんなものがあるのか、いろいろ見てみたい。そんなあなたにオススメしたいのが、こちら――!

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同じ箱根にある本間寄木美術館です。伝統工芸士・本間昇さんが、寄木細工ほか自身のコレクションを一般公開するために建てられた施設。こちらでは寄木細工によるコースターの製作教室も開かれています。見ることと作ることの両方が楽しめますので、ぜひ一度訪れてみてください! 箱根寄木細工でポピュラーな秘密箱から、日常使える箸置きやコースターなど、さまざまな商品が販売されています。

さて、4回に渡ってお送りしてきた箱根湯本駅周辺のウルトラ探索は、これにて終了です。

最初にえゔぁ屋へ行くこと以外ノープランだったにも関わらず、ウルトラなお店、ウルトラなメニュー、ウルトラなお土産などなど、さまざまなものに出会えたという事実! 日本にはまだまだ未知のウルトラが眠っていることが期待できますね。それを探り出す、ウインダム山田・カネゴン武蔵、キングジョー永田のウルトラJライター・トリオの旅はまだまだ続きます。それでは、新たな旅の報告ができるまで。皆さん、ごきげんよう!

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■「本間寄木美術館」公式サイトはこちら
営業時間:9:00~17:00 (無休)
※ただし、入館は16:30まで

プロフィールPROFILE

キングジョー永田

年齢不詳の怪獣ライターで、アニメ・マンガ・ゲームなどのオタク文化全般をこよなく愛する。やたらと解説をしたがる悪癖を持つが、本人に自覚は無い。

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