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■江戸時代に誕生した「文楽」とは? 特撮の撮影技術にも通じる魅力を入門特集でお届け!2016年にニッポン中で大ヒットした映画「シン・ゴジラ」。本作に参加している樋口真嗣さんは、かつて「巨神兵東京に現わる」という特撮短編を制作した際に、劇中に出てくる巨神兵を文楽の手法を取り入れて複数の人間によって操演したと語られています。ニッポンを代表する伝統芸能の1つである「文楽」は、特撮作品にもさまざまな影響を与えているんですね! しかし、「文楽」は聞いたことがあるけど、実はよく分からない…という方も多いと思います。 そこでウルトラJでは、「ウルトラマン」と同じく今年50周年を迎えた国立劇場とのコラボレーション企画として、特撮作品にも影響を与えた「文楽」の魅力に迫るべく、全4回の入門特集をお届けします。第1弾では、普段なかなか間近では目にすることのできない「文楽の人形」について、人形遣いの吉田清五郎さんに教えていただきました。 ▲吉田清五郎さんと、「ガブ」と呼ばれる人形の首(かしら※以下「かしら」とひらがなで表記)。「ガブ」にはびっくりする仕掛けがあり、それについても解説して頂きます! ――そもそも「文楽」とはどのような古典芸能なのでしょうか。 吉田清五郎さん(以下、清五郎):江戸時代に大阪で生まれた日本独自の人形劇「人形浄瑠璃」のことで、「人形」「太夫(たゆう)」「三味線」という3つの部門から構成されています。基本的に、「主(おも)遣い」「左遣い」「足遣い」と呼ばれる人形遣いたちが三人一組となり、義太夫節に合わせて一体の人形を動かしていきます。 ――なるほど! たしか文楽座という劇場と劇団名が、そのまま人形浄瑠璃の代名詞となって知られているんですよね。 次ページ:■「人形」に施された複雑なからくりとは?Read more

出典:http://kougeihin.jp/item/1405/江戸時代の紙文化を華やかに彩った「江戸木版画」をご存知でしょうか? 誰もが一度は見たことがある風景画や浮世絵の量産する技術をあらためてひも解いていきましょう。 木版画の歴史は古く、およそ1200年前から確認されています。時を経てその技術が、一般に使われるようになったのは江戸時代です。菱川師信が浮世絵を制作したことで、現在の制作と同じ分業体制が確立したのです。下絵を描く「絵師」、それを版木に彫る「彫師」、紙に摺る「摺り師」の3つの工程を分業にすることにより、それぞれの技術向上につながりました。はじめは墨一色だったものが、紅と緑の2色で摺る方法が開発され、さらには10色以上の色を使うことが可能になったのです。 有名な画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホやエドガー・ドガなどに影響を与えた葛飾北斎。そんな北斎の絵を支えたのは、「江戸木版画」の技術です。世界中を魅了する「江戸木版画」で作られた、芸術品をぜひもう一度鑑賞してみてください。クールジャパンの原点をきっと感じるはずですよ! 「ウルトラJ」では、ニッポンのさまざまな伝統工芸品を応援しています! ■もっと詳しく「江戸木版画」を知りたい方はこちら ■ニッポン全国の伝統工芸品まとめはこちら ■「ウルトラJ」での商品化企画はこちらより

映画祭マニアがお勧めする、日本各地の映画祭の楽しみ方 「映画祭は音楽フェス感覚に近いんですよ!」 このエントリーをはてなブックマークに追加 日本各地では毎月のように、大小さまざまな映画祭が開催されていますが、そもそも映画祭というものに馴染みがない、という人も多いのではないでしょうか? ただいま「ウルトラJ」でもシリーズでお伝えしている、いとうせいこうさんが総合プロデューサーを務める上野と浅草を舞台にしたコメディ映画の祭典「したまちコメディ映画祭 in 台東」(略称・したコメ)。第9回目が、いよいよ本日9月16日(金)~19日(月・祝)の開催となります。 開催に合わせて、「したコメ」の宣伝担当にして、映画祭マニアとして全国各地の映画祭を訪れている有限会社DROP.の山下宗文さんに、映画祭の基礎知識から楽しみ方、その地方ならではの魅力などを、ライターのウインダム山田が伺ってきました。これを読めば、あなたも映画祭に行きたくなるはず! ■よく目にする「プレミア」って何? 映画祭の基礎知識――実は僕、映画祭って行ったことがないんです。なので基本的なところから教えてください。映画祭っていうのは、映画の上映会をする感じなんですか? 山下:映画祭ってそもそも、この世にまだ出ていない映画とか、再注目しないといけない映画などを発掘する場なんですよ。映画祭は、主に特別招待作品とコンペティション作品、特集上映の3つで構成されます。まだこの世に出ていない、いま発信しなきゃいけない、推さなきゃいけないっていう映画を、各映画祭が決めているものと考えて頂きたいですね。Read more

【3分でわかるニッポンの伝統工芸】静岡:駿河雛具Tweet このエントリーをはてなブックマークに追加 駿河雛具出典:http://kougeihin.jp/item/1305/「ひいな遊び」とは、どんな遊びかわかるでしょうか? 平安時代中期、上流階級の少女たちの間で流行していた、お人形遊びのことです。「ひいな」=人形なのです。そんな人形遊びと昔の行事が合わさり、現在の「ひな祭り」となりました。 「雛具」とは、ひな人形の周りにある家具や屏風などのことを指します。この雛具の全国生産の約90%を占めるのが「駿河雛具」なのです。 静岡で「雛具」が生産されるようになったのは、江戸時代初期のころです。久能山東照宮や浅間神社造営のときに、全国から腕利きの職人が集められ、完成後もその地に留まったことから、木漆工芸が発展していきました。 「駿河雛具」の特徴は、どれも本物に近い、あるいは本物と同じ工程で作られていることです。その工程に携わる職人は、指物、挽物、漆塗、蒔絵、金具など日本の伝統工芸が集結しているような状態です。まさに日本人が本気で作ったミニチュアの傑作と言えるのではないでしょうか。現在、子どもが減少していく中で、その需要も難しい状況ですが、まずは伝統行事である節句に興味を持ってもらえるように、努力しているようです。本格的なミニチュアの魅力が、ぜひ世界に広まってほしいですね。 「ウルトラJ」では、ニッポンのさまざまな伝統工芸品を応援しています! ■もっと詳しく「駿河雛具」を知りたい方はこちら(静岡市HP内) ■ニッポン全国の伝統工芸品まとめはこちらRead more

12月10日(土)に洋泉社より「怪獣少年の〈復讐〉 ~70年代怪獣ブームの光と影」を上梓された、評論家の切通理作(きりどおし りさく)さん。宝島社1993年刊行の「怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち」(洋泉社より2015年増補新装版刊行)、二見書房より2015年刊行の「少年宇宙人 〜平成ウルトラマン監督・原田昌樹と映像の職人たち〜」などで、さまざまな特撮作品や映画・文化批評をされてきました。 ウルトラJでは、新刊の発売記念と、「ウルトラマン」が50周年を迎えただけでなく「シン・ゴジラ」の大ヒットなど、特撮全体が大いに盛り上がった2016年の忘年会も合わせて、切通さんいきつけの中央線のお店でインタビューを敢行! 洋泉社の今井編集も交えて、ライターのウインダム山田と3人で、新刊にまつわる1970年代の特撮事情や1990年代の平成「ウルトラマン」3部作にまつわるアツイ特撮ファントークをしてきましたので、たっぷりとお楽しみください! ※写真撮影:SHINさん■切通さんの新刊「怪獣少年の〈復讐〉」が迫る、1970年代の特撮事情とは?今井:切通さんの洋泉社から出ている本としては、「本多猪四郎 無冠の巨匠」「怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち 増補新装版」に続いての第3弾となりますけど、今回はどういった特撮作品をメインに扱っているんですか?Read more

東京都八王子市は、「桑都」と呼ばれていることをご存じですか? 現在の八王子市にあたる地域では、古くから養蚕と絹織物が盛んでした。そのことが「桑都」の由来となっているのですね。この土地の織物は、のちに「八王子織物」と呼ばれるようになりました。 明治時代に入ると機械や化学染料が導入されて近代化が進むのですが、一方で伝統的な手作業の技術を守り続ける動きもありました。そのことが、「八王子織物」の一部が国の伝統的工芸品に指定されることにつながります。「お召織」「風通織」「紬織」「もじり織」「変り綴」の5種類。これが、「八王子織物」から生まれた伝統工芸品の「多摩織」です。 「多摩織」は、江戸の男性向けに作られていた「八王子織物」の流れを汲むため、渋くて実用的な品が多いのが特徴です。大正時代に「八王子織物」でネクタイの生産が始まり、全国有数の産地になったため、「多摩織」は反物だけでなくネクタイも豊富です。現在は、伝統を重んじながらも、新しいデザインの製品も開発されています。 「ウルトラJ」では、ニッポンのさまざまな伝統工芸品を応援しています! ■もっと詳しく「多摩織」を知りたい方はこちら ■ニッポン全国の伝統工芸品まとめはこちら ■「ウルトラJ」での商品化企画はこちらより

「黒のカリスマ」こと、プロレスラー・蝶野正洋さん。最近では茨城県大洗町が舞台の大人気アニメ「ガールズ&パンツァー」(通称・ガルパン)の大ファンとして知られ、ガルパン応援大使も務めるなど、幅広い活躍をされています。今年は大洗大使にも就任し、全国へ魅力を発信しています。ウルトラJは、今年20回目を迎え約13万人が訪れた一大イベント「大洗あんこう祭」を取材して、その会場で蝶野さんにインタビュー! 訪れた大洗の魅力と、蝶野さんが「ガルパン」同様に大ファンである「ウルトラマン」のことを、ウインダム山田が伺ってきました! 蝶野:「ウルトラマン」は今年50周年だよね。俺はNHK BSの番組にゲストで出たんですよ。そのあと、夏休みに家族で京都に行ってたんだけど、夜に車を運転していたら俺の好きな「帰ってきたウルトラマン」の(郷秀樹を演じた)団時朗さんが偶然いらっしゃってね。 ――なんと! 蝶野:番組の収録でもご一緒させて頂いたから、車止めて、子どもの頃にかえっちゃって「団さーん!」って! 俺の子どもも男の子で10歳なんだけど、やっぱり「ウルトラマン」は見てるよね。3~4年前に当時放送していた作品にハマってたけど、昔の「ウルトラマン」も見ていて全部好きなんだよ。 ――お子さんも昔の作品の良さが分かるんですね! 蝶野:自分でインターネットで見てるよ。俺の時代みたいにテレビでしか見れないという状況じゃないんで、50年前の「ウルトラマン」とか「ウルトラQ」も見てるくらいですよ。同じように共感できて、京都で団さん見た時も、子どもも一緒に握手しに行っちゃって(笑) ――素敵な思い出ですね!Read more

大ヒット上映中のアニメーション映画「この世界の片隅に」。絵を描くことが好きな主人公・すず(声を演じるのは、のんさん)が、戦時中の広島県・呉市へとお嫁にやって来て日々の暮らしを営む様を丁寧に描く本作。「アリーテ姫」「マイマイ新子と千年の魔法」などを手がけた片渕須直監督が、当時の広島の街並みを考証を重ねて再現し、アニメーションという表現でタイトル通り、世界を作り上げています。ウルトラJでは、いま国内外から注目される、広島県を舞台にした作品の魅力を伝えるべく、ライターのウインダム山田が伺った監督のインタビュー記事をお届けします! ■アニメ史・特撮史とともに育った監督の思い出の作品とは?――本日片渕監督にお会いするうえで、お見せしたいものがありまして……。こちらなんですが、ウイスキーボンボンの包み紙です。 片渕:ああー! ひょっとしてラピュタですか? ――ラピュタ阿佐ヶ谷で「マイマイ新子と千年の魔法」が2009年のクリスマスに上映されたときに、クリスマスプレゼントということで、ふるまって頂いたものです。 片渕:あのときにいらしゃったんですね。しかも大事にとっておいて頂いて……。 ――いつか監督とお会い出来るときのためにとっておきまして、7年越しに念願が叶いました! 改めて、お話を伺えればと思っております。 ▲こちらが監督にお見せしたウイスキーボンボンの包み紙。ウインダム山田にとっての「宝石」の1つ。――まず、ウルトラJのインタビュー定番の質問がございまして、監督はアニメはずっと観てこられたと思うのですが、「ウルトラマン」などの特撮作品の思い出を伺えればと。 片渕:僕の父親が岸田森(※1)さんと友だちだったんです。というよりは、岸田家に下宿していたんです。なので、岸田森さんのことを「森ちゃん」って呼んで弟分扱いだったんですよ。僕が映画の大学に入るって言ったら、岸田さんがすごい喜んで下さったらしいんですけど、お目にかかれないうちに亡くなってしまって。僕自身は、幼稚園のころから「ウルトラマン」は観てましたね。Read more

「鳴子」と聞くと、「鳴子温泉」や「鳴子こけし」を連想する方も多いのではないでしょうか? でも、この地域には、知る人ぞ知る伝統工芸品「鳴子漆器」というものがあります。その起源は「こけし」よりも古い江戸時代初期で、京都で修行した塗師と蒔絵師が、鳴子に技術を持ち帰ったことで発展しました。古い記録によれば、江戸時代後期には主要な特産品になっていたようです。 「鳴子漆器」の特徴は、シンプルなデザインの日用品であるということ。中には美術品のようなものもありますが、「毎日の生活で使える品」であることが真髄です。代表的な技法である「木地呂塗」や「ふき漆」は木目の美しさを最大限に生かすものですし、歴史的に見ても「実用的で飽きのこない製品作り」を重視していることがうかがえます。 そんな伝統的「鳴子漆器」を盛り立てていく一方で、近年では、「木地玩具(鳴子こけし)」と「鳴子漆器」の技術を融合させた新ブランド「NARUKO」が誕生しています。「NARUKO」の製品は、モダンで洗練されたデザインの家具やインテリア雑貨が中心。「鳴子漆器」を未来へとつなげる「もうひとつの道」として、海外にも積極的にアピールしています。 実用的な「鳴子漆器」と、デザイン性に優れた「NARUKO」。目的や用途に合わせて、使い分けてみるのもいいかもしれませんね。 「ウルトラJ」では、ニッポンのさまざまな伝統工芸品を応援しています! ■もっと詳しく「鳴子漆器」を知りたい方はこちら ■ニッポン全国の伝統工芸品まとめはこちら ■「ウルトラJ」での商品化企画はこちらより

3分でわかるニッポンの伝統工芸】埼玉:秩父銘仙 このエントリーをはてなブックマークに追加 titibumeisen出典:http://kougeihin.jp/item/0107/東京都心から約90分と、抜群のアクセスを誇る埼玉県の観光地・秩父。この秩父に、古くから人々に愛される染め物があることをご存じですか? その染め物の名は「秩父銘仙」。秩父は山間の土地のため稲作に向かず、代わりに養蚕が盛んでした。もともとは規格外の繭で野良着を作っていたそうですが、それが大衆着として人気を呼び、「秩父銘仙」と呼ばれるようになりました。 大きな転機となったのが、坂本宗太郎氏が編み出した「ほぐし捺染」という技法です。経糸に緯糸を仮織して型染めし、それをほぐしながら織っていくことから、その名が付けられました。「ほぐし捺染」は糸自体を型染めするため、裏も表も同じように染まるのが特徴です。表が色あせてきても、裏を使って仕立て直しができるため、手軽なおしゃれ着として女性からの人気を集めるようになりました。 明治から昭和初期にかけて普及した「秩父銘仙」は、現在は反物に加えてストールや巾着、コースターなども作られているそうです。また、秩父を舞台にした人気アニメ「心が叫びたがってるんだ。」ともコラボレーションし、今年の夏にはポップを使った展示企画を開催していました。アニメファンも要チェックの伝統工芸品です。 meisen_kokosake出典:http://www.meisenkan.com/info/2016/08/211/「ウルトラJ」では、ニッポンのさまざまな伝統工芸品を応援しています! ■もっと詳しく「秩父銘仙」知りたい方はこちら ■ニッポン全国の伝統工芸品まとめはこちら ■「ウルトラJ」での商品化企画はこちらより