誕生35周年を迎えた「北斗の拳」。記憶に残るキャラクターを、数えきれないほど生んだ名作ですが、敬称を略すことがはばかられるあの方を、みなさんは覚えているでしょうか？
そう、「ハート様」です。ケンシロウの宿敵・シンの作った軍団の１部隊を任されている人です。そんな彼が、なんと「だるまこけし」となって新たな魅力を放つことになりました！
恐れ多くもハート様をグッズ化したのは、宮城県で伝統ある鳴子こけしを作り続ける松田工房。この伝統の技を持つ匠と、「北斗の拳」を結びつけたのは、「マンガ」をテーマに、独自の視点からものづくりを提案するプロダクトストア「マンガプロダクツ」のプロデュースでした。
「北斗の拳」生誕30周年を記念して作られたこの「別注ハートだるま」は、宮城県の伝統工芸品「宮城伝統こけし」の技が使われています。
ちなみに、こけしの歴史は古く、現在のこけしの形が完成したのは約283年前と言われています。松田工房が作るのは、その宮城伝統こけしの１つである「鳴子こけし」です。
鳴子温泉のある大崎市で作られている「鳴子こけし」は、首を回すとキィキィと音がなる特徴があります。松田工房は、そんな伝統的なこけしを作りながら、新しいデザインのこけしにも挑戦をしています。今回の別注ハートだるまは、分類は「だるまこけし」になりますが、従来の「だるまこけし」とは違う特徴があります。
だるまこけし（男性用）
だるまこけし（女性用）
だるまこけしは、頭が角ばっている男性の力強さを表した男性用と、頭が丸みを帯びている優しい風合いの女性用があります。
しかし別注ハートだるまは、そのどちらでもなく完全な丸です！
そう、ハート様には、男性とか女性とか関係ないんです。ハート様を表現したこのフォルムは、「北斗の拳」コラボならではの形です。特に注目いただきたいのは、ハート様の表情です。裏表に描かれているのは、仁王像のように怒りを露わにしたものと、えびす様のような清らかな笑顔をしたものです。この表情の違いで表わされたハート様の二面性。まずは原作マンガでも見せた、その二面性にまつわる有名なエピソードをご覧ください。
「困ったことがあったら なんでもいうといい」
という温かいセリフからの、
「きみたちは大事な労働力なんだ」。
優しい言葉の理由はすべて「労働力」の確保です。恐ろしいことをシレッと笑顔で伝えるこのシーンが、だるまの表情に採用されています。
その一方、基本的には寛容なハート様ですが、ちょっとしたことで豹変をします。割れたグラスのあるテーブルにうっかり手をついてしまったハート様。ガラスの破片が手に刺さり、ひと筋の血を見た途端、怒りが頂点となり我を忘れて大暴れします。
笑顔とギャップのある行動と、ケンシロウに倒されたときの記憶に残る名セリフ「ひでぶっ!!」で、ただのやられ役のザコながら、存在感バツグンのキャラクターとして、いまでもファンの記憶に残っています。
ハート様の魅力を凝縮した別注ハートだるまは、２サイズあります。別注ハートだるま「大」と「小」はいずれも、ニンマリ優しいハート様と、怒りの表情でいまにも暴れ出しそうなハート様が、裏表に描かれています。また、一点一点手書きで描かれているので、１つとして同じものはありません。
拳法の技を肉体の厚さで防ぎ、拳法殺しと言われていたハート様。その何もかもを包み込むようなフォルムが、球体と完全にマッチして、ファンにはたまらないアイテムですね。
日常のインテリアはもちろん、今日の気分をユニークに伝えたいときに、そっと日替わりで入れ替えてみるのもいいかもしれません。記念すべき35周年を迎えた「北斗の拳」を、別注ハートだるまを飾りながら、ぜひ読み返してみてください。ケンシロウがハート様を倒した技名が、ぜひ言いたくなりますから！
◇「別注ハートだるま」（大）／（小）
価格：（大）10,000円（税込）／（小）5,400円（税込）
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文／ねこリセット
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